第5章 32話
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第5章 32話
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約束の3日後、2人はお花畑に集まった。もうあとは「魔法のあめ」を待つだけだ。果たして無事見れるのだろうか…
「おはようございます…!」
「おはよう。……ってすごい荷物じゃない…?」
「いつ降るかわからないのであれば暇だと思って……お菓子とかトランプとか…あ!お弁当も作ってきたんですよ!」
「まるで遠足みたいだね。でもこれで待ってる間も楽しいね。」
「はい…!まず何します?花札とかタロットカードもありますけど……」
「カード系多くない?」
「小さい頃よく家族で遊んでたんです。」
「家族、すごく仲良さそうだね。微笑ましいな。」
「ありがとうございます……!」
「ん〜…じゃあ2人だけどババ抜きしたいな。」
「もちろんです……!」
「……魔法使い。」
「はい…!なんでしょうか?」
「もう2時間はババ抜きやってるけど飽きないの?しかも今のところ私が全勝してるし……」
「勝つまでは…勝つまではやらせてください……」
「わかったよ。でも勝つにはポーカーフェイスを鍛えないとね。……ほら、あがり。」
「また負けた……」
「でもそろそろ勝てるんじゃない?」
「次は絶対勝ってみせます…!」
「か…勝ちました!!」
「すっっごい時間かかったな……」
「何か言いましたか…?」
「な、何も言ってないよ〜。……さて、そろそろ11時か。」
「まだ空は晴れてますね……」
「いつぐらいになるかな……」
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