第5章 28話
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第5章 28話
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死神は帰って行き、やっとシスターに会えると思えば今度はまた別の人が現れ……。一体何の用なのだろうか……
「う〜ん……まぁ、悪魔と似たようなものですかね。何者なのか言っちゃえば……本当は貴方達の目の前に現れてはいけな存在なんですよ。」
「現れてはいけない…?」
「えぇ。なので退散しないといけないんですけど……どうしてもここの居心地がよくて、つい居すぎちゃうんですよね。」
「あんまり……害のある人ではないんですかね…」
「……悪い人では、ないと思います……。」
「わかってくれて嬉しいです。だから俺のことは気にせずに。」
「……わかりました。じゃあ、あの人も気にしないでって言っているので行きましょうか。」
「は、はい……。
あ、あの…1つお話を伺っても…?」
「どうしました?」
「「魔法のあめ」の伝説って知っていますか…?」
「あぁ。少しだけだけど知っていますよ。」
「それについて教えてくれる?」
「あれ、降った場所には薄水色の小さな花が咲くみたいらしいですよ。」
「花…?」
「雨奏花(うそうばな)といって、雨が当たると花びらが綺麗な虹色に変わるみたいです。俺も実物を見たわけではないのですが……。」
「すごく綺麗な花……ん…?薄水色……」
「あと、その花が咲いているところには「魔法のあめ」が降りやすいらしいですよ。」
「すごい有力な情報…!ありがとうございます……!!」
「いえいえ。貴方達の旅が良いものになりますように。」
「……じゃあ、行きましょうか。」
「うん。そうだね。」
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