第5章 27話
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第5章 27話
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教会に辿り着いた先には堕天使と死神が。2人は堕天使を連れていこうとする死神を説得しようと試みているが……
「なんだ時雨。」
「……僕、シスターと約束したんです。天界に帰るって。天界に帰るってことは……死んだことと一緒にならないんですか……?」
「それは…」
「…天界に帰るためには僕についてしまった悪いものを取り除かないといけないんです。……だから毎日1つ誰かのためになることをして、悪いものを取り除いているんです。」
「……だから?」
「ちゃんと、天界に帰ります。本当は…シスターと離れるのは嫌だけど……。ずっと、迷惑かけるわけにも……いかないから……」
「……わかった。じゃあこっちからも約束をしてもらう。お前に残された時間はあと2週間だ。2週間の間に天界に帰れなければ魂は刈り取らせてもらう。」
「…わかり…ました……。」
「あぁ、じゃああたしは今日は帰る。
お前に残された2週間、ちゃんと大切にしな。」
「あ、行っちゃった……えっと…いいの…?」
「…はい、いつかは帰らないといけないので……。」
「わかりました。さっき出会ったばかりの私が言うのもおかしいですが、残された時間、楽しい思い出を作ってくださいね。」
「…はい。
そういえば、シスターに用があるんでしたよね。案内します……。」
「ありがとうございます……!」
「……待って。」
「…旅人さん?」
「何か気配を感じるんだけど……。」
「……気配……ですか……。
もしかして……。本当にここは色々集まりますね……。」
「あ〜……バレちゃいました?」
「ま、また悪魔さん……?」
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