第4章 23話
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第4章 23話
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「魔法のあめ」についていくつか話を聞くことができた2人。どうやら「魔法のあめ」に詳しいお友達がいるようで……
「うん。今の仕事的にあんまり電話とか出れなさそうだし……」
「お仕事…何をなさっているのですか?」
「シスターだよ。今教会にいるはず。
ごめんね、伝説にあまり詳しく話せなくて…」
「いえいえ、すごく有力な情報でした。ありがとうございます。」
「そのお友達がいる教会ってどこにあるんですか?」
「湖の近くにあるよ……あと木に囲まれてるから少し見つけるのが大変かも…。あの辺は自然がいっぱいだからね。」
「そうね……私でよかったら案内できるのだけれど…もうすぐ勤務時間になっちゃうから……」
「大丈夫ですよ。たどり着いて見せます。
……あ、それとお医者さん。ひとつだけ頼み事をしてもよろしいでしょうか…?」
「ん?どうしたの?」
「山の方で怪我をしている鬼さんがいて……もしよかったら診てあげられませんか…?」
「お易い御用だよ。怪我をしている人をほっておく訳にはいかないからね。病院が終わったら向かってみるよ。」
「ありがとうございます…!」
「そうだ。杏ちゃんと紗霧ちゃん。手を出して?」
「手…ですか……?」
「はい。これあげる。」
「これって、クッキー…?」
「ふふ、看護師は病院に来てくれる子にお菓子をよくあげてるんだ。もらってあげて。」
「お菓子作りが趣味で……食べてくれると嬉しいな。」
「ありがたくいただきます…!」
「ありがとうございます!よし、じゃあ出発しようか。」
「そうですね、お2人共お世話になりました。
ありがとうございました。」
「気をつけてね。いってらっしゃい。」
「伝説、辿り着けるといいね。頑張って。」
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