第3章 18話
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第3章 18話
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ドールが動き出したこと、その時に雨が降ったということから何かを思いついた魔法使い。魔法使いは狐に貰った巻物を取り出し始めた。
「これは……鬼さんから貰ったものですね。
「魔法のあめ」はいつ降るかは不明。100年に1回の場合もあるし10日で3回ぐらい降った時もある。ですかね…?……でも……」
「ん?魔法使いさんどうしたの?」
「旅人さんのお人形さんが動いたのと何も関連しなくて……」
「それはそうですね……。」
「魔法使いさん。巻物はもう1つあったよね…?」
「あっ…!そうですね…!じゃあ2つ目を読み上げますね…。
2つ目、「魔法のあめ」のあめがひらがなの理由もわかっていない。ただし昔の人が見たところによると「雨」の表記が1番信憑性が高いらしい。だけど雨表記に変えようとした人は次々と台風や竜巻、河川の氾濫に巻き込まれているらしいので変えようにも変えられない……らしいです。」
「つまり……雨の意味だけじゃないってことですかね…?それでもやはりお嬢様のドールが動いたことと関わりが……」
「ねぇりるむ。どうして自分が動いたかわかる?」
「んーと、…私、雨の日にお祈りしてたの。
雨が降ってるのに、お星様がいっぱい見えてて綺麗だったの。だから、遠くに行っちゃった紗霧に会いたいってたくさんお祈りしてたら動くようになったんだ……!」
「あぁ…、確かにあの時は綺麗な星空だったなぁ…。ということはこの子が動いたのは自分の意志で……」
「「魔法のあめ」とは関係……なかった…?」
「…どうやらそのようだね」
「またわからなくなってきました……」
「うーん……知っているかはどうかわからないのですが、私のお友達に物知りな方がいるんです。その方に聞けばもしかしたら……」
「本当ですか…!?どこにいらっしゃるんですか…!?」
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