第1章 7話
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第1章 7話
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光の道標を辿るとお花畑についた魔法使い一行。探し人の行方を聞くと小さい女の子が知っているという情報を手にし…
「ねぇBᏫたんちゃん。銀色の髪に銀色の尻尾をした人を見かけたって本当?」
「ほんとうだよ!すっごく綺麗なおきつねさんだったんだよ!」
「どっちに行ったかわかりますか…?」
「あっちかな…?森林を出て行くように見えたんだよ!」
「ぼたんちゃんいっぱい見ててすごいね!おれ全然わからなかった…」
「そういえばあなたは…狼さん…?」
「はい!狼です!……狼だからっていう理由でみんなからは怖がられるんですけどね…
でも、ぼたんちゃんや緋麻里さんは仲良くしてくれるんです!」
「この街の人はほとんど温厚でいい人で、狼だけど明楽くんもその仲間。だけど昔から狼は怖がられてきたからそのイメージが根付いちゃってるみたい。…まぁ、私もそうなんだけど。」
「偏見ですか……。無くせるといいんですけどね…。ちなみになんですけど、貴方がつけてるそれは……?」
「あ〜これですか?安心してください。これおしゃれですよ。どうです?かっこいいって思いませんか?」
「お、おしゃれだったんだ……」
「ったく……本っ当に偏見とか許せない…もし目の前にいたら1発かましてやってもいい気がするんだよな…
あっいけない清楚清楚……」
「?今何か…?」
「いえ何も!?…あ、それともうひとつ。
この森林、もし迷ったのであれば道に咲いている黄色い花を辿れば出れますよ。」
「黄色い花…?」
「あー…だいぶ小さいからこの暗い森林じゃ見えずらいか…。
蝋燭で良かったらあるけど…いります?」
「1つ貰ってもいいですか…?」
「どうぞ〜」
「ありがとうございます……!
ではそろそろ行きますね。それじゃあ。」
「おねえさん達さようならー!気をつけてくださいね!」
「お花が欲しかったらいつでも来て欲しいんだよ!」
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