廃駅の話 - Ⅲ
DE FACTO-WONDERLAND
廃駅の話 - Ⅲ
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DE FACTO-WONDERLAND
デ フ ァ ク ト ワ ン ダ ー ラ ン ド
きさらぎ駅 - Ⅲ
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エペル「っは、っは……ハックショィイイイ!!!
……あ゛〜〜」
デュース「逞しいクシャミだな…」
トレイ「このトンネル少し肌寒いしな。エペル、俺の上着で悪いが羽織っておくといい」
エペル「あ、ありがとう…ございます」
スル、とブレザーを脱ぎ、エペルにそれを掛ける。先輩の鑑が服を着て歩いている。
スマートなその行動に感心する1年生を横目に、ああ!と言わんばかりの顔で両腕を摩る2年生。
ジェイド「….トレイさん、僕も寒くなってきてしまって…そのベストとシャツをお借りしても?」
トレイ「トンネルで半裸にはなりたくないな。」
ワザとを察する3年生。
ジェイド「ではそのズボンで構いません。」
トレイ「俺が構わなくないんだ、すまないな。」
2人の先輩のやり取りに、1年生2人は思わず笑いの声を漏らした。
『おい、線路を歩いちゃ危ないぞ』
デュース「あ、スンマセ────」
───────振り向いた先にいたのは、片足だけで立っているおじいさんだった。
そして、僕は息を飲んだ。だって、そのおじいさん
デュース「こっちに歩いてくる…!」
壁をつたい、ゆっくりと歩き迫って来る一本足の老人。
エペル「マジカルペンも無いから戦えない…!」
トレイ「とりあえずトンネルを抜けよう、走れ!」
ジェイド「…」
エペル「ジェイド先輩なにしちゃ!?」
デュース「ジェイド先輩、早く行きましょう!!」
ジェイド「貴方は」
『そっちはいかん、死んじまうぞ』
ジェイド「待ってください皆さん!この方なら大丈夫です!」
デュース「ど、どういうことですか先輩」
ジェイド「貴方は、アトランティス図書館にいらっしゃった司書の方ですね?」
こく、と頷く図書館司書のおじいさん。
そこにいる全員が驚き、目を見開く。
エペル「でも、何で人魚のおじいさんがここに…?」
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【CAST】
デュース・スペード(CV:水葬)
トレイクローバー(CV:すばる)
ジェイド・リーチ(CV:YU)
エペル・フェルミエ(CV:珠紀)
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