廃駅の話-Ⅰ
DE FACTO-WONDERLAND
廃駅の話-Ⅰ
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DE FACTO-WONDERLAND
デ フ ァ ク ト ワ ン ダ ー ラ ン ド
きさらぎ駅 - Ⅰ
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ガタンゴトン。ガタンゴトン。
小刻みに跳ねる電車。
その音だけが、車内に響く。
エペル「電車、止まらないね…」
デュース「ああ…ずっと暗い景色だ…」
───────再び沈黙が訪れた。俺たちが目を覚ましたのは、何故か電車の中だった。乗客は俺達以外誰もいない。先に目を覚ました俺は先頭車両に行き、車掌を探したが…誰も居なかった。一体この電車はどこへ向かっているのか、いつ停車するのか、俺達には分からない。
ジェイド「…おや、どうやら電車がトンネルを抜けたようですね。」
デュース「ほんとだ!でも、外も真っ暗ですね。」
───────その時、車内アナウンスが流れた。
『次は、きさらぎ』
エペル「え……?」
『きさらぎ駅』
デュース「きさらぎ駅……!?」
───────聞き覚えのあるその駅に、ゆっくりと停車する電車。扉が開いたその先にあったのは、がらんとした古びた小さな駅。目の前にはかすれた文字で『きさらぎ』と表記された駅名標。間違いなく監督生さんが僕達にお話してくださった『きさらぎ駅』でしょう。
エペル「お、りますか?」
トレイ「監督生の話通りだと、降りない事には帰れないんだろうな。」
デュース「やっぱり、監督生の言ってた『きさらぎ駅』ですよね。」
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【CAST】
デュース・スペード(CV:水葬)
トレイクローバー(CV:すばる)
ジェイド・リーチ(CV:YU)
エペル・フェルミエ(CV:珠紀)
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