エピソード②《ショッピング編4》
haruki
エピソード②《ショッピング編4》
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📱ユア「皆さんこんにちは!今回はTwitterで公開したエピソード、とある日のTwinkler+Twins《ショッピング編》の投稿をお届けします。ぜひご覧くださいませ!」
※Twitter版との変更点はございません。今後もTwitterにてエピソードをすべて投稿し終わった後にnana ver.を公開します。
*
「うう、お腹すいてきた…」
眉を下げてお腹をさするモモに、ミユが苦笑する。
「そんなに切なそうな顔しないでよ…」
「モモちゃんは…すごく顔に出る…よね」
リカが小さく微笑み、レイナに視線を向ける。
それに気づいたレイナがにやりと口角を上げ、
「これはもしや、リカちゃんもお腹すいてるな?」
「…正解」
「やっぱり〜!…って言ってるあたしもお腹すいてるんだけどね。…みんな、安心して。次に近いのは、ミユちゃんが行きたいって言ってたカフェだよ!」
レイナは楽しそうに言うと、盛り上がるメンバーをカフェへと案内した。
*
「わぁ、おしゃれなカフェ…!」
「本当ね…!わ、これ美味しそう!」
カフェの前でわいわいと話し出すメンバーに、ミユが微笑みながら、
「ふふ、みんな。お店の前じゃなくて、中に入ってから悩もう?」
「あっ…それもそうだね」
「あそこの席空いてる〜!ほらっ入ろ入ろ!」
カフェの奥の大人数用の席に着き、はしゃいでしまって少し恥ずかしそうなミレイとリリは、小さく咳き込んでからメニューを広げた。
「あら、このコーヒー美味しそうね」
「確かに!でもアイスココアも捨てがたいなぁ」
「あ、もしみんな飲めるようならぜひカフェオレを飲んでみて。それがとっても美味しいって有名なの」
メニューを見て迷っているメンバーにミユはひとこと言うと、メニューのページを捲ってフードのページを開いた。
「そうなの?じゃああたし飲み物はカフェオレにする〜!何食べよっかなぁ」
悩みつつもなんとか決めたメンバーは、ふわふわと飛んできた"お手伝いさん"と呼ばれる魔物に注文を伝え、お喋りを始めた。
しばらく他愛のない話をしていた6人だったが、モモが思いついたように話題を変えた。
「あっそういえばなんだけどさっ、ここのショッピングモールって魔物を雇ったり、魔法を使ったりしてるお店少ないよね」
「相変わらず急に話を変えるね…?まあもう慣れたけど。……そうだね。お店で魔物を雇う時って結構契約料かかるし、お店で魔法を扱う時はいっぱい書類書かないといけないから、結構導入が大変らしいよ。」
「…?ミユちゃん、詳しいね…??」
リカがミユのことに関して驚いているのが珍しく、全員が目を見開く。
「ミユのことでリカが知らないことってあるのね…」
耐えきれずにミレイがそう言うと、ミユが慌てたように話し出した。
「えっあっ、ああ…いや…。ちょっと"興味"があって勉強してたことがあるの!こういう話ってあんまりしないから、リカも知らなくて当然だよ」
「そうだったのか〜!」
「そういう経営とかに興味が出るのわかるなぁ。あたしも一時期いろいろ見たりしてたもん!…続かなかったけどね」
そんな話をしている間にドリンクとフードが届き、それぞれ食べたり飲んだりし始めた。
「カフェオレめっっちゃ美味しい!!」
「ほんとだ!美味しい〜!」
「苦味と甘味のバランスが最高ね…!あら、紙パックのカフェオレが売っているの…?」
「えっこれは買って帰ろうよ、お姉ちゃん〜」
カフェオレの美味しさに盛り上がる4人。
対してリカとミユは静かに目を輝かせていた。
「美味しい…」
「…!これほどとは…。」
テレビで感想を聞いていてなんとなくレベルが高そうだと感じていたミユも、想像以上の美味しさに心からの笑顔をみせた。
談笑しながら食べ終え、話し合いの結果割り勘をすることになった。
「リカちゃんとミユちゃんはどうする?カフェオレ買う?」
「んと……ミユちゃん、どうしようか…?」
「んー、買ってみようかな。またいつ来られるかわからないし、2パック買うわ」
「えっじゃあ私も!」
「あたしも欲しい!」
結局各家庭2つずつ購入することに決まり、代表してミユが会計をした。
「みんなと来られてよかった。ありがとう」
「こちらこそ。…ふふ、ミユがたくさん楽しめたようで良かったわ」
「良かったね、ミユちゃん」
「…うん」
今日はたくさん笑えているかも…、と思いながら、ミユは少し痛くなってきた頬に手を添えた。
とある日のTwinkler+Twins《ショッピング編5》に続く
BGM…haruki様 休日の散歩@ bgm
#TwinklerTwins #ツイツイ #エピソード
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