エピソード②《ショッピング編5》
雨野 あめ
エピソード②《ショッピング編5》
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📱ユア「皆さんこんにちは!今回はTwitterで公開したエピソード、とある日のTwinkler+Twins《ショッピング編》の投稿をお届けします。ぜひご覧くださいませ!」
※Twitter版との変更点はございません。今後もTwitterにてエピソードをすべて投稿し終わった後にnana ver.を公開します。
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「美味しかったね!」
「うんっ、また来たいね〜!」
「そうだね…!」
カフェを出たメンバーは、感想を言いながら自然とレイナの後ろへと移動した。
レイナはそれをなんとなく感じながら、頭の中に地図を思い浮かべる。
「えーっと、次は…お姉ちゃんが行きたい魔法グッズショップが近いよ!」
「あら、本当?楽しみだわ」
レイナはミレイの手を掴み、
「それじゃあ行こう!」
案内を始めた。
喧騒に包まれているエリアを抜け、ひとけのない場所を進む。
不安になったリリがモモの手を掴み、モモはその手をしっかりと握りしめた。
やがて魔法グッズショップに着き、店の中に足を踏み入れたメンバー達はハッと息を呑んだ。
店には、魔法の力で封じ込められた雪が舞うスノードームや、魔法で浮いている時計などが並んでおり、静かで神秘的な空気を漂わせていた。
「…お店の場所が入り組んでいるからあまり人は来ないけれど、とっても素敵な商品が売っているってモデルのお友達に聞いたの。…想像以上だったわ…!」
ミレイはとても嬉しそうにそう言うと、淡い光を放っているカンテラを手に取った。
アンティーク調のそれは、人より多めにあるミレイの魔力に反応して、明るさを大きく増した。
「うわっ眩しっ!…てこれ、持つ人によって魔力がすぐに変わるなんて…めっちゃ高いんじゃない?」
レイナにそう言われ、ミレイが恐る恐る値札を見ると、確かにかなりの値段が記載されていた。
「す、すごい高い値段ね…。あっミレイちゃん、こっちのならどう?」
ミユがミレイに手渡したのは、さきほどのカンテラより少しサイズの小さいものだった。
そのカンテラは、魔力に反応してすぐに明るさが変わることはなく、淡い光を放ち続けている。
値札に記載されている値段も、かなりリーズナブルだった。
「これくらいなら私も買えるわね…!ありがとう、ミユ」
「いえいえ」
「…あ、いた!みんな、ちょっとこっち来て!リカちゃんがめっちゃ良いの見つけたの!!」
3人に合流したモモはそう言うと、元いた場所に走って戻っていってしまった。
「行っちゃった…」
「ふふ、リリに案内してって言ったでしょって怒られていそうね」
「確かに!まあわかる範囲でそっち側行ってみよっか」
モモが走って行った方向へ進んでいくと、ミレイが予想した通りリリに怒られているモモと、それをやんわり止めているリカがいた。
「あっ3人とも…!ごめんね…」
「ごめん!すっかり案内するの忘れてたぁ」
「大丈夫だよ。それで、リカは何を見つけたの?」
「あっ、えっとね…」
リカが魔法でつくられた星が入っている小さな瓶をひとつ取り、3人に見せた。
「これ、とっても綺麗じゃない…?星もいろんな色があって…、わたしたちそれぞれのイメカラの星が入った瓶もあったの」
「わ、ほんとだ…!」
「とっても綺麗ね」
「それで、みんなでそれぞれのイメカラのを買って、鞄につけたりしたらオシャレだよねって話してたんだ〜!」
いいね、と3人も賛同し、5人は各々のイメージカラーの星が入った小瓶のみを、ミレイは小瓶とカンテラを購入した。
「場所が場所だったからちょっと怖かったけど、すっごく素敵な場所だった…!」
「そうね。…あら、もうこんな時間…!レイナ、少し急いだほうが良さそうよ」
「へっ!?ほ、ほんとだ!」
いつの間にか空は暗くなり、夕飯の時間が迫っていた。
「じゃあ最後っ、あたしが行きたい洋服屋さんへ急ご〜!」
ミレイはイキイキとしているレイナに嬉しそうに微笑むと、彼女の隣を歩き出した。
とある日のTwinkler+Twins《ショッピング編6》に続く
BGM…雨野 あめ様 BGM【日常・ファンタジー】
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