エピソード②《ショッピング編3》
びすけっと
エピソード②《ショッピング編3》
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📱ユア「皆さんこんにちは!今回はTwitterで公開したエピソード、とある日のTwinkler+Twins《ショッピング編》の投稿をお届けします。ぜひご覧くださいませ!」
※Twitter版との変更点はございません。今後もTwitterにてエピソードをすべて投稿し終わった後にnana ver.を公開します。
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「次は誰が行きたい場所が近いの…?」
リカが首を傾げると、レイナはうーんとね、と顎に人差し指を当て、
「次はモモちゃんが行きたいクッキー屋さんが近いかな!」
と答えた。
「あっホント!?やったー!行こ行こっ」
それを聞いたモモは、場所もわからないのに走り出した。
「こらっモモ!!」
リリがモモを追いかけ、手を掴んでぐいぐいと4人のいる場所に連れ戻す。
「場所わからないのに走って行くのはやめて。迷子になったらどうするの?」
ミユに怒られたモモは、しゅんとしながら
「…ごめんね」
と謝った。
「モモもとっても楽しみだったのよね。でも、せっかくの時間がなくなっちゃうようなことをするのはダメよ」
ミレイがフォローをしつつやんわりとモモを叱り、
「さ、レイナ。案内して」
レイナに案内を促した。
「あっうん!こっちだよー」
レイナの案内で"クッキー屋さん"に辿り着いたメンバーは、各々声を上げた。
「わ〜美味しそう!!」
「これ可愛いわね!」
モモが行きたいと言ったのは、多種多様なクッキーを扱うことで有名なクッキーの専門店だった。
それぞれ気になるクッキーがあるところへ自然と移動する。
暫くいろいろなクッキーを見て目を輝かせていたリカとミユが、《ご自由にお取りください》と書かれた棚の前で足を止めた。
「あ…贈答用もあるんだ…」
リカは棚の上に置かれていた《贈答用におすすめ!》と書かれたパンフレットを手に取り、ぱらぱらと捲った。
「ほんとだ、どれも美味しそうだね、リカ」
「だね…」
たまたま近くにいて2人の会話を聞いていたモモがさささっと近づく。
「そうなんだよ〜!!贈答用も自分へのご褒美用もホントになんでもあるし、すっごく美味しいクッキー屋さんで有名だから、1回来てみたかったのっ」
嬉しそうに言うモモに、自然とリカとミユの口角が上がる。
「そっか。よっぽど来たかったんだね」
「うんっ!!こういう日じゃないと混んでてなかなか来られないから…。」
そうなんだ、と頷く2人に、キラッキラの笑顔を返すモモ。
彼女がいまどれだけ楽しんでいるかは、誰が見ても一目でわかるくらいのわかりやすさだ。
「これ全部買いたいなぁ」
「こんなに食べたら太るわよ?」
うーん、と頭を悩ませるレイナに、ミレイが現実を柔らかくしかし的確に叩きつける。
レイナは一気に欲しい!と思ったら本当に一気に買ってしまう為、こういう時は必ずお目付役のミレイが必要だった。
「今度モデル撮影あるし、我慢するっ!」
「我慢しなさいねってことじゃないわよ。少し買っておいて、モデル撮影が終わった後にご褒美に食べるとかはどうかしら」
「お姉ちゃんナイスアイデア!そうする!!」
全部欲しいと思うと簡単な答えさえ見つからなくなってしまうレイナに、ミレイは軽くため息をつく。
「あっ、2人とも!」
「リリ!リリは何を買った…の……」
そこにリリが合流したのだが、2人はリリの手元を見て、目を見開いたまま固まってしまった。
「リ、リリちゃん、買いすぎじゃない…?」
「へ?」
リリの持つ籠の中には、クッキーの箱や袋が山のように積まれていた。
「じ、実は、モモにずっとこのお店のこと力説されてて…。今日は家に配送してもらうつもりでいっぱい買おうって決めてたの」
時間かかりそうだから先お会計してくるね〜、とリリが去っていく。
「…まあでも…モモに力説されちゃったら、私たちでも大量買いしてしまうかもしれないわね」
「確かに!モモちゃんそういうところずるいよねー」
「あっミレイちゃん、レイナちゃーん!」
そこにモモとリカ、ミユが合流し、それぞれレジに並ぶ。
リカ、ミユはリリのいるレジを綺麗に3度見し、モモはえっじゃあ私も!と欲しかったが諦めたのであろうクッキーの箱を取りに行った。
先に会計を済ませたモモとリリ以外の4人は、未だにレジにいる2人を店の外で待っていた。
「…モモとリリの家、クッキーだらけになりそうね」
「確かに。…ていうか、リリちゃんが買ったなかに絶対モモちゃんの分も入ってるよね…?」
「……後々、食べて欲しいって電話が来るかもね…。」
「差し入れで持ってくるかも」
4人は近々訪れるであろう未来を想像しながらも、ふふ、と笑った。
「でも、それでもいいわ。2人が楽しそうだし。ね?」
「そうだね。あんなに笑顔なんだもん、なんでも許せちゃう」
「なになにー!なんの話?」
「遅くなっちゃってごめんね…!」
そこにようやく会計を終えた2人が合流し、4人は顔を見合わせた。
「大丈夫…。なんでもない話だよ」
「そーそー!」
「…?よくわかんないけど、まあいっか!」
「大丈夫ならよかったけど…。話の内容については、聞いても教えてくれなさそうだね?」
「ふふ、今度教えてあげるわ。さ、次へ行きましょう」
ミレイの言葉にはーい、と元気よく返事を返す5人。
4人が話し合っていた通りの未来になり、全員クッキーをたくさん食べることになったのは、また別のお話。
とある日のTwinkler+Twins《ショッピング編4に続く》
BGM…びすけっと様 子供の庭/オリジナルBGM
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