エピソード①《とある日のふたり》
🍰リカ&🍮ミユ編
エピソード①《とある日のふたり》
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📱ユア「皆さんこんにちは!本日よりTwitterで公開したエピソードのnanaでの投稿を開始します!本日は《とある日のふたり》のエピソードを投稿いたします。こちらのサウンドでは
🍰リカさん、🍮ミユさん編のエピソードを公開しております。ぜひご覧くださいませ!」
※Twitter版との変更点はございません。今後もTwitterにてエピソードをすべて投稿し終わった後にnana ver.を公開します。
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「では本日の講義を終わります」
講義が終わり、生徒たちがぞろぞろと席を立ち、教室を出て行く。
「ミユ、用意できた?」
「うん、できたよ」
荷物をまとめ終えたミユも他の生徒と同じく席を立った。
「相変わらずすごいメモ取ってるね。私には無理だなぁ」
「あなたは物覚えがいいから必要ないじゃない。私は物覚えが悪いし、授業もあんまりたくさん出られないからメモ取るしかないのよ」
「だとしてもすごい量だよ」
そんな会話をしながら、ミユは友人とともに教室を出て、途中で各々取っている講義を受けに行くために別れた。
その後、ミユは少し小走りで次の講義の教室へ向かった。
なぜならば…、
「リカ!」
「あ、ミユちゃん」
ミユの双子の姉、リカと同じ講義であるから。
ミユはリカの隣の席へ座り、ミユとリカが揃ったことで少しざわついた空気を無視するようにリカに話しかけた。
「リカ、最近作れてなかったし、今日フルーツジュース作らない?」
「うん、いいよ。もうフルーツなかったと思うから、一緒に買い物も行こう」
「うん!」
____リカとミユは、学生であるし、アイドルでもある。
ふたりはアイドルをしながら学校にも通い両立しているが、どうしても普通の人とは違う為、異質な存在となってしまう。
中学まではたくさん友人がいたミユも、高校生の時にアイドルを始めてからは、それまで友人だった人も気まずさからか離れ、ほんの数人しか残らなかった。
アイドルになってから、友達になろうと話しかけてきたのはメンバーのサインをねだる為だったり、アイドルだから毎日学校来なくてもいいなんてずるい、とひそひそと言われたり。
ふたりはより他人を信じられなくなっていった。
…しかし、ふたりは傷付かなかった。
もともとお互いしか信じていなかったから。
アイドルという仕事が好きだし、夢見ていた。
ふたりにとって、「ふたり一緒にアイドルになれたこと」こそが幸せだった。
「リカ、買い物行こ!」
「うん」
講義後ふたりは席を立ち、周囲を気にせず一緒に買い物へと向かっていった。
____自宅にて
「よし、できた!」
「うん」
フルーツジュースを完成させたふたりは、後片付けを進めていた。
「…ねぇミユちゃん、持っていく分だけ取っておいてちょこっと飲まない?」
「ん?いいけど…、どうしたの?」
リカの珍しい提案にミユが首を傾げる。
「あ、別に何かあったわけじゃないよ?…最近、ゆっくりのんびりできる時間って、なかなかなかったから」
「…そっか」
リカとミユはフルーツジュースを片手にのんびりと寛ぎ、日々の疲れを癒した。
とある日のふたり《リカ&ミユ編》完
BGM…びすけっと 様「雪解け」
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