◆終末じゃない
💭サディク・カジュール_CV. Яyo(ぬゆり)
◆終末じゃない
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Character's Song #1 & Secret Data
◆ No.05 💭終末じゃない / ぬゆり
【 Corrupted hymn 】
Singer:💭サディク・カジュール/CV.Яyo
Profile : https://nana-music.com/communities/1153900
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ただ自分の道だけ踏みしめて歩きたくて
はみ出さないようずっと慎重に進んでた
ただ自分を信じてまっすぐに線を引いて
乱されたくない思いで忌み嫌っていた
ただ自分の道だけ踏みしめて歩きたくて
終着だけを見据えがむしゃらに進んでた
もう時間がないんだ 止まる余裕もないんだ
鮮やかに見とれたいんだ 光景に 憧憬に
狂気を嫌っていたんだ 正しく在りたくて
甘い思いも独りよがりも許せなかった
病魔を恐れているんだ ただ逃げ切りたいだけ
後悔の愛をいつでもどこでもすがっていて
もうやっぱり息が苦しい
藻掻くせいで傷つけてしまった
どうやってもただ清潔で
どこまでも行けると信じてたんだ
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【過去詳細/裏設定】
_____こんなユニーク魔法、欲しくなかった。
正しい事を、まっすぐに。自分の道を生きなさい。
親から教わったその言葉はオレを孤独にした。
幼い頃、アイツが間違ってたから正した、ソイツが間違ってたから正しい事を言ってやった。それの何処が悪かったのか。
言い返される、言い返した。
殴られる、殴り返した。
オレは、正しいことをしたんだ。
なぜ怒られなきゃいけないんだ?
次第に周りから人間は減り、俺には動物しか居なくなった。
動物はいい。常に自分にとって正しい事をするから。
そうして動物と遊ぶことがオレにとっての楽しみとなった。
そして月日は経ち、16歳になりNRCに入学することになった。相変わらず人と関わる事はしていなかったがそんなに不自由はしていなかった。
しかし、今のままではダメだと思った。
これからの事も考えるとやはり“友達”という存在は必要だと考えていた。
そんなある時、転機が来た。
オレにもユニーク魔法が使えるようになったんだ。
オレは嘘を見抜くユニーク魔法を持った、ならこれで嘘をつかない奴と友達になればいいと思った。
なんだ、簡単な事じゃないか。
でも、現実は甘くなかった。
人間の心というものは酷く汚れているものだった。
オレに近づく者すべて、嘘で塗り固められていた。
汚い仮面を貼り付けて、
俺の前に笑みを浮かべて、
心の中は真っ黒なくせに
来るな、
オレに、
さわるな、
ああ、かみさま。
こんなばかなおれに、どうして、
どうしてこんなまほうをくれたんだ。
こんな魔法なら、要らなかったよ。
こんなユニーク魔法、欲しくなかった。
オレはこのユニーク魔法のせいで心を壊した。
必要のない、ユニーク魔法で。
もう自分が分からない。アイツらみたいに汚ぇ仮面を付けながら生きていく方が幸せになれるのかな。そうしなきゃ、生きていけないのか?
苦しい、もがけばもがく淀んだ暗い空気が纏わりついてくる。オレを黒に染めようと、纏わりつく。
そんな時、ハーディの相談室というのを寮の先輩がやっているという話を聞いた。
どうせそいつだって、そう思ったが冷やかし目的で行ってみることにした。
そんな甘い考えで行ったその相談室が後にオレが副寮長になるきっかけとなった。
結論から言うと、そのハーディというやつは嘘をつかなかった。最初っから、最後まで。
オレの考えていた、“嘘をつかない人間”は正に彼だった。まっすぐに、オレと向き合ってくれた。
そしてこうも言った。
『“ソレ”がお前の個性だよ。個性を消しちゃダメだ。お前はお前のままでいる方がずっといい!』
救われた気がした。オレは、自分を見失わなくていい、自分のままで生きていけばいいんだと、そう思った。
そして出会ったばかりの彼について行こうと決めた。
そして副寮長になった今、オレや寮長に対しての周りのヤツらの態度は酷く汚いものだった。どいつもこいつも仮面をベッタリ貼り付けてニコニコ、ヘコヘコと。全て見えてんだよ。お前らが思ってること全部。
たった1人、違う奴がいた。
サリ、という奴だった。
そいつはオレらに対しての態度、言動、全てが嘘偽りのないもので、純粋について行こうとしていた。
その姿にオレは寮長の姿を重ねていた。
そしてサリはオレにこう言った。
『俺はサディク先輩のまっすぐなところ、尊敬してますよ。』
そうか、オレはこのままで良かったんだ。
サリに使ったユニーク魔法は嘘を検知しなかった。
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昔から人見知りが激しくなかなか周囲の輪に馴染めない子供だった。更に自分の信念を決して曲げないという頑固さも相まって言動で人を傷つけたりすることが多々あり、トラブルをよく起こしていた。
そのため人と関わることを嫌って動物とばかり遊んでいて、中でも馬とが1番仲が良かった。
NRCに入学する時にやはり今のままではダメだと思いこれからは人と関わるようにしようと考えていた。
その時にユニーク魔法を発現、初めはこれで人と仲良くなろうと考えていたが利用していくうちに人間がいかに嘘をついているか、裏の顔が必ずあって仮面で取り繕っているだけの存在であるかを思い知らされ心が壊れた。(この時魔力量が少なかったため、オーバーブロットは避けられた。)
元々の性格であるはっきりとした物言いや、壊れた心の状態で自分の生き方を見失い、自分らしさを無くしそうになった時に手を差し伸べたのは同じ寮の先輩であったハーディであり、彼のサディクに対しての嘘偽りのない態度に惹かれこの人について行こうと決めた。
その後副寮長となったサディクに対してハーディと同じように、取り繕うことなく関わってくれたサリにも圧倒的な信頼を築くようになった。
現在のサディクが少しでも人間と関われるようになったのはこの2人のおかげ。
しかし、過去のトラウマや人見知りから未だに初対面の人は苦手である。
1回心が壊れているので割と自分を犠牲にしがちでサリによく怒られる。
自傷行為はしないが、ピアスを開けることが趣味なのは自傷行為の代替としているから。
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