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💐ベル・ピヴワーヌ💐
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「いや!離して!誰か助けて…!!」
「おい、何をしてるんだ!その子を離せ!!」
一目惚れだった。
「君、大丈夫かい?怪我はない?」
「え、えぇ…。助けて下さって、ありがとうございました。」
「君、ここへは1人で?」
「いいえ、お父様と来たのだけれど、はぐれてしまって…」
「そうだったのか。それじゃあ、俺と一緒に君のお父さんを探そう!立てるかい?さぁ、行こう!」
そう言って私の手を引いてくれた彼のことを、今でも思い出さない日はない。
幼い頃、父に着いて別の街へ出かけた時誘拐されかけたことがある。
以降、外に出るのは危険だと判断され、自由に外出が出来なくなった。
家に居て、読書をして、たまに習い事をして、そんなつまらない日々の繰り返しだった。
もう1つ、嫌なことといえば…
(お嬢様、この前とは別の男性から縁談のお誘いが…)
「何度も言っておりますでしょう。私には心に決めた方がいるので、縁談には一切応じません。断っておいて頂戴。」
実家がそこそこ有名な貴族であるから、その名欲しさ故に沢山の縁談が舞い込んでくるのだ。
「彼以外の男性には、興味がありませんもの…。でもきっと、」
「二度と会うことはできないのでしょうけれど。」
彼の住む街の方を眺めて、ポツリと呟いた。
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ボタン💐ベル・ピヴワーヌ ソロ「glow」
降り注いだ冷たい雨
青い傷を溶かしてった。
いつか見てた夕暮れ空の
すみっこで笑う誰かがいた。
気付かないうちにオトナになって
綺麗な嘘 口に出来るほど
いろんな痛みを覚えてきたけど
それでもまだ痛いんだ。
夕暮れの涙が出そうな赤
私の中の君を溶かしてしまえ。
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💜ベル・ピヴワーヌ (cv:粧子)
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