フレア-FLARE-
奥井翼 CV.斉藤壮馬/キャプション:あいまいえいみぃ
フレア-FLARE-
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#七色連歌 #出席番号ゼロ
久藤碧:一慧
昨日、たまたま同級生に会った。
つい昔話に花が咲いたが、アイツの話になった瞬間に萎んだ。
時が経って癒える傷ではない、親友の死。
こんなことがあっていいのかと、世界の理不尽を恨んだ。
練習して、上手くなって、ずっとバンドやってくんだって。
恥ずかしいくらい青い約束だった。
死んだら、果たせもしないのにな。
沼に沈むような暗い気持ちを隠して、俺は生きる。
まるで枷のように、果たせない約束を抱えたまま。
でも、きっとそれでいいんだろう。
届かない声で喚き散らし続けるくらいなら、これで。
結果として、俺は俺を愛してやれなくなったが。
何故か捨てられない、青いボディのギターを眺めて溜息を吐く。
いつまで俺は、アイツに縛られ続けていられるのだろうか。
喉が焼けそうなほど熱くなる、かつての悲しみを隠して生きる。
ロマンチストなら、この経験さえも曲にできるのだろうか。
いや、ロマンチストでなくとも、乗り越えればできるのだろう。
涙が何だと、ありていな言葉を並べて。
んなこと言おうと、死んだ奴はかえってこない。
誰もが分かっていながら、直面すれば否定したくもなること。
廊下を歩く上履きの音が、遠くから聞こえた気がした。
嘘だと思う隙もなく、俺たちの未来図は焼け落ちたんだ。
-1フレットの隙間風-
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