長編朗読台本【世界の種】 第十三回
お名前をどうぞ 台本: かきつばた。
長編朗読台本【世界の種】 第十三回
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長編朗読台本【世界の種】
ジャンル:ファンタジー
人数:二人
声劇ユニット『かきつばた。』著
覚えたての漢字
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【登場人物】
筑紫里桜(ちくしりお)
女性 小学生
現在病気で入院中
筑紫春樹の妹
【コラボ条件】
◎台本をお使いになる際は拍手をお願いします。
◎コメントは必須ではありません。
コメントありがとうございます。
◎サウンドを投稿する際は下記タグを消さず投稿してください。
お手数ですが、よろしくお願いします。
【続話】
長編声劇台本「世界の種」 台本: かきつばた。
https://nana-music.com/playlists/3189339
【コラボして下さった方】
◎プレイリスト
長編声劇台本「世界の種」コラボさま
https://nana-music.com/playlists/3189386
長編声劇台本「世界の種」コラボさま2
https://nana-music.com/sounds/0564047f
※台本が読みにくくなるのを防ぐため、前回までのあらすじ等は割愛させて頂きました。以前の台本を追って、ご確認下さい。
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(台詞)
筑紫里桜 独白
「」なしは全てモノローグ
「漢字、わからないの」
「先生、読み方教えて!」
「えっ、だって」
「……悔しいもん。読めるようになりたい……」
先生は、優しかった。
授業が終わると、いつも笑顔で、毎日少しずつ「こころ」を読んで聞かせてくれた。
少しずつ自分でノートに写した「こころ」。
先生が読んでくれるから、ノートにカナを振る。
私も、あとで声に出して読む。
何度も、何度もやった。
だから三年になる頃には「こころ」を丸覚えしてた。
でも。
「――だめだぁ」
お話が、よくわからない。
なんで、恋が悪なの?
なんで、言った事と違う事をするの?
――アタマ、よくなりたくて たくさんの本を読みあさった。
病気になっちゃったから、時間は たくさんあるんだ。
たくさん、たくさん言葉を覚えて――。
私も、私の物語を作るんだ。
「知らない漢字……電子辞書は……」
「そうか、此岸(しがん)って、この世の事なんだ」
「あっ、そろそろお兄ちゃんが来る時間か」
この場所の名前は、あとで考えよう――
「此岸之(しがんの)……」
(第十四話に続く)
§§§§§§§
文章編集 かみな。
サウンド編集 ももつばき。
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【長編】一次創作小説台本制作中【声劇コミュ】
https://nana-music.com/communities/1070882
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