長編朗読台本【世界の種】 第十二回
お名前をどうぞ 台本: かきつばた。
長編朗読台本【世界の種】 第十二回
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長編朗読台本【世界の種】
ジャンル:ファンタジー
人数:二人
声劇ユニット『かきつばた。』著
純文学
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【登場人物】
○筑紫里桜(ちくしりお)
女性 小学生
現在病気で入院中
筑紫春樹の妹
●里桜の母親
女性 詳細設定なし
【コラボ条件】
◎台本をお使いになる際は拍手をお願いします。
◎コメントは必須ではありません。
コメントありがとうございます。
◎サウンドを投稿する際は下記タグを消さず投稿してください。
お手数ですが、よろしくお願いします。
【続話】
長編声劇台本「世界の種」 台本: かきつばた。
https://nana-music.com/playlists/3189339
【コラボして下さった方】
◎プレイリスト
長編声劇台本「世界の種」コラボさま
https://nana-music.com/playlists/3189386
※台本が読みにくくなるのを防ぐため、前回までのあらすじ等は割愛させて頂きました。以前の台本を追って、ご確認下さい。
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(台詞)
○筑紫里桜
●里桜の母親
「」なしは全て里桜のモノローグ
○「あのお方は、お墓の下です。」※注①
――ずるい。
だって〝あのお方〟は、ページを戻れば生きてるから……。
――私が、文字ばっかりの本を読み出したのは(小学)、二年の時からだ。
お母さんに付き合って、図書館へ行って――とある本を偶然見つけ、手に取った。
○「これ、ウチにおんなじのあるよね?」
●「――ああ、夏目漱石ね。あるわよ」
ウチにある〝こころ〟は、理科室のガイコツが正座でご飯を食べる不気味な表紙だったけど、図書館のこころは、文字だけの表紙。
怖くない。
○「読みたい!」
●「まだ里桜ちゃんには難しいわよ」
――ムカついた。絶対に理解してやる、って。
帰ってすぐに、お母さんの〝こころ〟を開いた。
「全然読めない」
――でもなぜか、〝やめよう〟よりも〝悔しい〟がほんの少しだけ勝った。
とりあえず分からない文字を必死にノートに写し、学校で先生に聞いてみる事にしたんだ。
(第十三話に続く)
※注① 文春文庫 太宰治『斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇』 文藝春秋 2000年10月10日 115ページ19行目より引用
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文章編集 かみな。
サウンド編集 ももつばき。
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