長編朗読台本【世界の種】 第十一回
お名前をどうぞ 台本: かきつばた。
長編朗読台本【世界の種】 第十一回
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長編朗読台本【世界の種】
ジャンル:ファンタジー
人数:二人
声劇ユニット『かきつばた。』著
表、無秩序、裏
―後編―
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【登場人物】
筑紫春樹(ちくしはるき)
男性 大学生
謎の青年 詳細不明
【コラボ条件】
◎台本をお使いになる際は拍手をお願いします。
◎コメントは必須ではありません。
コメントありがとうございます。
◎サウンドを投稿する際は下記タグを消さず投稿してください。
お手数ですが、よろしくお願いします。
【続話】
長編声劇台本「世界の種」 台本: かきつばた。
https://nana-music.com/playlists/3189339
【コラボして下さった方】
◎プレイリスト
長編声劇台本「世界の種」コラボさま
https://nana-music.com/playlists/3189386
※台本が読みにくくなるのを防ぐため、前回までのあらすじ等は割愛させて頂きました。以前の台本を追って、ご確認下さい。
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(台詞)
○謎の青年
その他 筑紫春樹
「」なしは、春樹のモノローグ
○「此岸之(しがんの)は此岸之だよ。特別、君に説明できるようなことはない。
君は自分が暮らし生きている世界を定義し説明できるかい?
難しいだろ?少なくとも、僕にはできない」
はぐらかされているのか?
圧倒的に情報が足りない。
この場所では文字や言葉が逆さ裏表になっているようだということしか知らない。
後は何もかもが分からない。
だから動き出せるわけもない。
物には必ず、表と裏がある。
バターがとろりとのったトースト。
オセロの白。
苔むした庭の石。
なんでもいい。
すべては表と裏で構成されている。
言ってしまえば、生きものだって裏返すことができる。
心にだって、裏と表があるんだ。
体に表と裏がないわけがない。
こう考えると、この世には裏返すことが出来ないものなど存在しないのかもしれない。
露わになることで朧気(おぼろげ)だった輪郭が、
くっきりと浮かび上がってくるものもあるだろう。
がしがしかきむしって思考まで煩雑になってしまった頭で、
なぜこの男の靴は裏返っていないのだろうかと考えていた。
(第十二話に続く)
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文章編集 かみな。
サウンド編集 ももつばき。
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