【百合風味】花の病

すみれ【】茉莉【】

「ああ、うつくしい」 【！！百合っぽい台本です！！】 【！！どう足掻いてもメリバかバッドです！！】 【！！地雷からの自衛は自分でしてくださいね！！】 【あらすじ】 高校時代から続いていたすみれの恋は、嘔吐中枢花被性疾患、通称花吐き病が発症するまでになっていた。そしてその片思いの相手である茉莉は、その数か月前より花食症を発症。 偶然にもすみれが花を吐いた現場に居合わせた茉莉が、その花を食べ気に入った事により、二人は一緒に暮らし始める。 ※性別変換：×/台本変更：×/転載：× 使用時拍手お願いします。 ――――――――――― （以下、転載禁止） すみれ：私が密かに慕っている人は、私から零れ落ちた花を「美味しい」と言って食べる。 すみれ：嘔吐中枢花被性疾患。それが、片思いを拗らせた私の患った病。 すみれ：そして彼女が患っていたのは、花以外の食べ物を受け付けなくなるという、花食症という病。 （1：06～）24 すみれ「その花、美味しいんですか？」 茉莉「美味しいわよ。というか、これしか美味しくないわね」 すみれ「そう、ですか」 茉莉「貴女も食べてみたら？」 すみれ「さすがにちょっと」 茉莉「ふふ。なら私に花が咲いたら食べてみて？　まあでも、痛いのはイヤだから、私が死んだときね」 すみれ「考えておきます」 （0：45～）45 茉莉：片思いを拗らせてしまった可哀そうな後輩。けれど私にとっては、食事の提供者。 茉莉：彼女の恋が叶えば、私はそのうち。（同時） すみれ：気づいて欲しい。でも、この恋が叶えば。（同時） すみれ：いびつな感情に自ら終止符を打つ事もできないまま。 茉莉：終わりは訪れる。 （0：27～　BGM変わる）63 すみれ：ある日口から零れたのは、白銀の百合。両想いになった報せ。　 （0：21～）69 茉莉「すみれが好きだったの、私だったのね。もうお別れだけど」 すみれ：慌てて帰った家で、茉莉さんは美しい花を咲かせてそう笑い、目を閉じた。 すみれ：口にそっと含んだ彼女の花は、酷く、酷く、甘かった。 ――――――― 強葉木 すみれ（ﾂﾊﾞｷ ｽﾐﾚ）　女/24歳 茉莉に片思いをしていたが、最期まで思いを告げることはなかった。 ちなみに茉莉の花を食べたのちに花食症を今度は発症。彼女の花しか食べられない為、砂糖漬けにした彼女の花を食べ終えたらそのまま命が尽きる。 松浦 茉莉（ﾏﾂｳﾗ ﾏﾘ）女/25歳 花食症を発症し、すみれの吐く花を食べて以来彼女に花を提供してもらう為に同居を頼んだ。 最期の最後に自分がすみれを好きだと気が付きながら死亡。 ――――――― 嘔吐中枢花被性疾患： 通称花吐き病。片思いを拗らせると口から花を吐き出すようになる。また、吐き出された花に触れると感染。根本的な治療法は見つかっていないが、両想いになると白銀の百合を吐き出して完治するらしい。 花食症： 花しか食べられなくなる。食べ続けると体から花が咲くが、これは神経に繋がっているらしく、むしると痛い。体中に生えた花に栄養を持っていかれて死ぬらしい。また、その死体には暫く美しい花が咲く。 （実在するありとあらゆるものと関係はなく、両方とも実在しない病です。） ――――――― とても歪で、お互い延々と交わらない平行線。それが最期の瞬間にほんの一瞬だけ重なったという、救いようのない、救いの話。 本当は同じテーマで男×女と男×男っていう他の本も書こうと思ってたんですけど誰得やねん、という事でこれだけ。とはいえこれですら人を選ぶ誰得なんですけど。 作成中、保存時のファイル名が「めっちゃ鬱」でした。これでも救われたほう。 BGM：DOVA-SYNDROME ♪惜別/shimtone ♪ゆりかご/もっぴーさうんど #声劇 #掛け合い #台本 #声劇台本 #百合 #百合台本 #メリーバッドエンド #藤鴇ゆずり台本 #シリアス