月に錯わる花に惑って
咲太郎「コラボ者様」響子『コラボ者様』観月【コラボ者様】曲[シュリ様]
月に錯わる花に惑って
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昔愛した女性を未だに忘れられない。
忘れたと思っても、癒えたと思っても残った傷は消すことを許さない。
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シュリ様の大変素敵な楽曲をお借りしました。
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咲太郎「」 モノローグ
響子 『』
観月【】
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【ごめんね咲】
身が裂けるような痛みをまだ覚えている。
取り返しのつかないものだったとその時になって気がついた。
【ねぇ…咲?】
【『ねぇってば……』】
『聞いてるの咲?』
「……あぁごめん少し考え事してた」
乾いた古傷がじゅくりと疼いた。
『もうまた?』
「ごめんってば、それでなんの話だっけ」
『はぁ……だから来週どうしようかって話をしてたでしょ』
『【もうしっかりしてよ?】』
……まただ。
彼女と観月を重ねてしまったのはいつからだったろう。
初めて食事に行った時か、話をした時か、……もしかしたら出会った時からだったのかもしれない。
『【公園でピクニックとかもいいと思うんだけど……】』
俺は一体誰を見ているのだろう。
『大丈夫?顔色悪いけど……また今度にする?』
「ああうん……ごめん」
『いいよ気にしないで
それよりもゆっくり休んでね』
「ありがとう」
【『じゃあまたね咲』】
この悍ましく不確かな感情はいつになれば消えてくれるのだろうか。
遠い昔の残響が、俺を縛って離さなかった。
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あいつを忘れられないのか
あいつと彼女が似ているから惹かれているのか
彼女にこそ心を奪われたのか
そんな簡単なことすらわからない
キャラクター
咲太郎(さくたろう)
男性
別れた恋人の観月の事を忘れられずにいる。
ひょんなことから出会い次第に惹かれていった響子と観月が似ていることに気がつき二人を重ね合わせてしまうことに苦しんでいる。
あだ名は咲(さく)
響子(きょうこ)
女性
困っていたところを咲に助けてもらい、それから何度も会ううちに惹かれていった。
観月と雰囲気や言動が似ているが、そのことについての自覚はなく、観月の事も知らない。
最近の悩みは咲太郎がどこかうわの空な事。
観月(みづき)
女性
咲太郎と付き合っていた女性。
別れてからは出会うことはなかった。
読み
疼(うず)いた
悍(おぞ)ましく
残響(ざんきょう)
縛(しば)る
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