#つくも神

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📿「九十九屋敷の皆さん、こんばんは

「あたしのおかぁもおとぅも…下のちび達も…みんなやつらが奪っていきおったんじゃ」

「わっちに…身請け話が…そんな酔狂なお大臣いるわけないわな」

「えぇ…わかっています…

「屋敷の結界を元に戻す

【九十九屋敷に関する調査書】

自分が絵を描くのは...

大晦の夜、つくも屋敷では年越しのためつくも神達が集まり宴を繰り広げていた。

【月の軍旗】のつくも神

【恩賜の懐中時計】のつくも神

【有明行灯】のつくも神

【天使の姿見】のつくも神

【ティーカップ】のつくも神

【グランドピアノ】のつくも神

【黄華の屏風】のつくも神

「山…か…あの人としたフィールドワークを思い出しますね。風の国にも…同じ風が吹いているのでしょうか…」

牡丹「銀月さん、見てくださいな…もう花火が上がっているわ」

💐『花束(ﾌﾞｰｹ)』

「山か…あいつがあんず飴食ってたのも山のお祭りだったな…」

『指揮棒(タクト)』のつくも神

「海と山…もちろん姉様が行かれる方に私もついて行きます」

『花束(ブーケ)』のつくも神

小夜「あら、似合うじゃない。私の見立てに狂いはなかったわね」

『昇り龍の襖絵』のつくも神

【みいろ】「昔ね…海で私にそっくりな男の子にあったの」

『如雨露(ｼﾞｮｳﾛ)』のつくも神

とても良い風ね…それにしても、旅行券が当たるなんて」

『クラシックレコーダー』のつくも神

🌸｢私は…みいろの知ってる表の水桜じゃない

🔮｢壊れかけの私を見捨てずにいてくれた…寂しい心を癒してくれた…だから私は、ずっと姉様を守るの｣

🪔｢こんな所で何をしてますの？｣

♪｢ほら、行っておいでよ｣

🔥｢っで？相談って！？｣

🌕｢隠し部屋…そんなものがあったとは…｣

茹だるような夏の日も夜になれば多少暑さも落ち着く。

＿＿＿＿わたしから、わたしへ……。

「これで…良いのです」

「あれを退治すればいいのです？」

「ぉい、牡丹！どうなってやがる！？」

「いつまでここにいるのかな…ボク」

「まさか…こんなところに隠し部屋があったなんて…」

「貴方…私が見えますの？」

「やぁ…なかなか来れなくて悪いね」

「頼んだわよ、探偵さん」

「おばけ、ですか？」

「水桜、おやすみなのよ」

季節外れの暑さだ。まだ初夏だというのにこれではまるで夏本番ではないか。しかも今は日が一番高くなる時間。先程まいた水がすでに蒸発し、ゆらゆらと陽炎をつくる。

『何かを忘れてる…思い出したいのに、思い出せない…もどかしいわ』

『聴こえています…姉様、花雪が美しゅうございましたね』