⚖️ 張り詰めた思い込め ⚖️
─────˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙──────
第4幕『変容する舞台』
親友が灰になって崩れ落ちていく様子を、オルタは言葉を発することも出来ず唖然と眺めていた。いつも自信に満ちているはずの黄金の瞳は忙しなく揺れ、視線は不安定だった。
「嘘だろ……ディルク……?」
ゲームが始まる前、二人他愛もないことで笑いあったのが、もう遠い昔のようだった。こんなに呆気なく消えてしまうなんて。オルタは目の前の光景が信じられず、傍聴席からふらふらと手を伸ばす。
すると、弁護士席に座り顔を覆っていたミゼリィが、法廷中に響き渡るくらいの大声で喚き始めた。その異様な叫び声に、オルタは我に返りびくりと肩を震わせる。
ミゼリィは、抑揚の無い高い叫びの中で、仕切りに可哀想と繰り返していた。
「可哀想可哀想なんて可哀想なの……! あの子が消えたせいで私が一人になってしまったじゃない……!私すごく可哀想! 私可哀想! ……ねえ、皆もそう思うでしょ? 弱いものいじめは良くないもの。助けられるべきなのは私でしょ?」
オルタが彼女を凝視している中、ミゼリィはフレイヤという検察官席の少女の元へフラフラと歩み寄ると、突然彼女の首に手をかけた。ざわりと驚嘆の声で法廷が沸き立つ。
「あ、あ、あなた私たちを見下してたでしょ!? その冷たい目、そんな目で見るの、や、やめてよ、私が可哀想でしょ!? あ、あなた消えた方がいいわ! その方がきっと皆のためになるわ!」
「……っ! やめろ、ふざけるなよお前!」
首を絞められもがくフレイヤは、手を思い切り振りあげると、ミゼリィの顔を容赦なく引っ掻いた。ぎゃっと短い悲鳴が響き、ミゼリィはフレイヤの首を掴んだまま地面に倒れた。
その瞬間、嫌な音が鳴った。誰に確認せずとも、それが首の折れた合図だとすぐに分かった。怒号を飛ばしていたフレイヤは、そのまま動かなくなってしまった。歪になった指の先から、徐々に灰色が侵食していく。先程の再演のようにサラサラと崩れていく彼女の身体を見て、オルタは確信した。この馬鹿げた法廷で生き残るには堅苦しい理詰めなど以ての外で、カミリアが本当に求めているのは、案外単純な『殺し合い』なのかもしれない、と。
─────˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙──────
🐠幽閉 利口 逝く前に
ユーヘイじゃ利口に難儀ダーリン
🛹幽閉 ストップ 知ってないし
勘弁にしといてなんて惨忍
🐠人様願う欠片のアイロニ
🛹だれもが願う無機質なような
🐠一足先に始めてたいような
🛹先が見えないヴァージンハッピーショー
🐠無いの新たにお願い1つ
愛も変わらずおまけにワーニング ワーニング
🛹無いのあなたにお願い1つ
張り詰めた思い込め
🛹🐠レフトサイド ライトサイド
歯をむき出して パッパッパ
照れくさいね
レフトサイド ライトサイド
歯を突き出して パッパッパッハハ
You are KING
─────˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙──────
🛹ディルク CV:日向ひなの
🐠オルタ CV:月瀬ひるく
Illust
日向ひなの
月瀬ひるく
─────˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙──────
#コートルームで会いましょう #KING #Kanaria #ひびきアレンジ
Comment
No Comments Yet.