笑う宿屋
読み手:【】 台本:とりとりとり
笑う宿屋
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令和に残された奇妙な宿屋、その真相とは……
ホラー、ミステリー系ナレーション台本です。時間一杯で詰め詰めになってしまう場合、最後の3行は読まずに終えてください。
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笑う宿屋
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都心に近い場所に位置する、とある宿泊施設。平屋(ひらや)建てで、二間(ふたま)のみのこじんまりとした建物。
最近では観光ブームに湧き、様々なメディアにも取り上げられ、一躍有名になった、この宿泊施設。バブル崩壊後は、一時廃業同然となり、取り壊しの話も聞かれた。しかし、江戸時代から続く、歴史価値のある建物であり、住民からの根強い要望もあり、保存されることとなったのだ。
だが、この建物にまつわる、曰(いわ)く因縁めいた話を知る者は、あまり多くない。この辺りは、かつては江戸から繋がる街道、最初の宿場町で、この建物も宿として小さいながら、連日繁盛(れんじつはんじょう)の賑(にぎ)わいを見せていたそうだ。
しかし、ある時を境に、この宿に奇妙な噂(うわさ)が流れ始めた。扉を開け、上がった直ぐの部屋、壱番(いちばん)の間(ま)に泊まると、必ず客が笑い出すのだという。
これだけなら普通に思えるのだが、客は自分の意志とは無関係に、まるで操(あやつ)られたように、疲れ果てるまで、笑い続けるのだという。
その真相は、令和の現代の今でも謎である。この壱番の部屋に、一体何が棲み憑いているのだろうか。
~終~
BGMはねくさん提供【オリジナル BGM】Desperateです。ねくさんありがとうございました。
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