台本「裏ボス」
蓮悟の台本(無音版)
台本「裏ボス」
- 4
- 0
- 0
やあ、遅かったね。君が来るのをずっと待ってたんだ。
まあ座って。お茶でもしようじゃないか。時間は幾らでもある。
焦らないで。君が欲しいものは分かってる。彼女(彼)を返して欲しいんだろう。少し僕に付き合ってくれれば、すぐに解放してあげるよ。
その代わり、僕のお願いを一つ聞いてほしいんだ。何、簡単なお願いさ。僕の友達になってくれないかな?
ここは寂しい場所でね。僕の退屈を紛らわせてくれるなら、君の欲しがる全てを与えてあげる。
悪い話じゃないだろう?僕は君を気に入っているんだ。それとも、外の世界でやり残したことでもあるのかい?
…なるほどね。どうやら僕らが出会うのは、少し早かったみたいだ。
大丈夫、元の世界へ送り返してあげる。ここでの記憶は全部忘れて、ね。
さてと、名残惜しいけれどそろそろお別れだ。残念なことに、今の君では僕を満たせないようだから。
うーん、そうだな…話に付き合ってくれたお礼に、一つだけヒントをあげる。「森」に行くと良い。そこには、まだ君が出会っていない物語がある。
おっと、長話をしてしまったね。今度来るときは、もっと素敵な君を期待しているよ。
お休みなさい。
Comment
No Comments Yet.