〈第5話〉ゴシップは程々に【中編①】
台本:由季 BGM:『ad-lib piano BGM 朧隠色』レーニャ様 イラスト:MΔWΔTΔ様
〈第5話〉ゴシップは程々に【中編①】
- 4
- 0
- 0
【Normal】〈第5話〉ゴシップは程々に【中編①】
アレン「あぁ、確か、そいつは医師免許を持たないレントゲン技師だったって話だろ?…まさかこいつが?でも、あの事件からもう6年も経ってるんだぜ。時効で捕まらねぇし、とっくに遺体は…」
アリスティア「そう。腐りきっている。まぁ、死体なんてどこにでも転がってる訳じゃない。よっぽどの悪趣味でなければ、"保管"しようとさえ思わないだろう。例外を除けば…」
シャルロット「…そんな」
アリスティア「医師免許は持たずとも、そういった知識は豊富なようだからね。……ずっと探してたんだ。くだらないママゴトは終わり。ボクの鴨になってくれ。」
それはつまり、アリスティアの目的がこの人物だということ
運転手「違う!ママゴトなんかじゃない!僕達は結婚したんだ……僕達の仲を引き裂くなんて……許されるはずないんだ!」
男は取り乱す
アリスティア「妄言もここまでくると壮大だねぇ。医師免許を持たないにも関わらず、治療と称して、何も知らない患者やその家族を不幸に導いたのは君だろうに」
運転手「違う!助けようとしたんだ!…でも、僕の治療は進行を遅らせることはできても完治には至らなかった。綺麗なままで居て欲しかった。あんな土の中に残しておくのは可哀想だろう?僕と一緒にいれば寂しくないって彼女が言ったんだ!僕は彼女の願いを叶えただけ…」
アリスティア「幻聴だろう。君は彼女が生きていた時も、その愛を囁いたのかい?」
運転手「当たり前だ!」
アリスティア「では、その愛を彼女は喜んで受け取ってくれたのかな?」
運転手「…っ」
Comment
No Comments Yet.