【一人声劇】地

語り/あなた

触れてしまって良かったのか、 そのやわいゆめを殺して尚。 【地】 ⚠以下転載、キャプションのコピペは御遠慮願います。 ※性別どちらでも可。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 「ずっと、ゆびのはらでなぞっていた。 少し錆びたベランダの手摺を。 君はいなくなるだろ、って。そう思って」 「世界中で、一番。いっとう美しいものを知った時。 本当は少し怖かった。 十二回目の春と夏。 それを越えても君は、二つ足の人魚のまま」 【0:38~(0:51~)】 「覚えている？　茶色がかった黒髪。うなじにある、鱗。それが眩しくて綺麗で。 触れたらとけてしまうんじゃないかって、ねえ、そう思ったんだ」 「……はは、ひどいなあ、嘘じゃないよ」 「君の髪は、海で揺れるためにあった。そうだろ」 「ねえ、絵本のお姫様にならなくてよかったの。 ひとになった君。元から、……ひとだった、きみ」 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - DOVA-STNDOROMEより 思い出は引き出しの中/もっぴーさうんど様 SE/効果音ラボ ＊ くちづけ一つで殺してやったのだ。 ひとつの終わりを、名前を呼ぶ暇さえも。 #声劇台本 #二人声劇台本 #夜の台本