『二人声劇台本』水を愛せば稚魚の夢

リン／　フナキ／

もがけど水面は暗くなる。 昇る泡に映る僕は滑稽で、 見るに堪えない愚か者だった。 …………………………………………… (〜パイプ椅子に座る、曲入り) ｢時々夢を見るのです。｣ 𓆝｢それはどんな夢なのかな。｣ ｢私が幼い稚魚だった時の夢。 泳ぎ方も分からなくって、こんなの変ですよね…｣ 𓆝｢僕だって、夢くらい見るさ。｣ ｢でも、夢の中は水で、息が、出来ないんです…。｣ 𓆝｢…少し休もう。 君にはそれが必要だ。｣ ｢…私は、人間なんでしょうか…？｣ (〜次の曲調変化まで、または次に跨ぐ感じ) 記憶というものが『私』を形成する。 彼女には『私』がなかった。 彼女が何者か僕は知らない。 (曲調変化) ｢先生…？｣ 𓆝｢ん、すまない寝ていたみたいだ…。｣ ｢なんで、濡れてるんですか。｣ 𓆝｢濡れて…？嘘だろ…｣ ｢誘われたんですね。 稚魚の夢に。｣ 僕はきっと失格者だ。 沈む彼女を掬えないんだから。 生きる意味を与えてやれないから。 ────アドリブ＆性別変更大歓迎───── ある新人カウンセラーと不思議な少女のウワサ リン 不思議な女の子。彼女に関する記録は何も無い。 𓆝フナキ 新人カウンセラー。不健康児。 雨台本書いたよ。いむさんありがとう。 もう雨を降ることを止めて、雪が降る頃合ですけど皆様いかがお過ごしかな？ 尺少しキツイかも。 前の台本⤵︎ ⤵︎ 次の台本⤵︎ ⤵︎ unknown #コラボ募集 #朗読者募集 #オリジナル #拍手返します #朗読 #台本 #無力な僕 #BGM #声劇台本