第0章 白き月の夜の魔女集会 Epilogue
The Epic of Harmosphere 第0章
第0章 白き月の夜の魔女集会 Epilogue
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「うぅ~ん……」
リュヌは目を覚ますと、ふわぁとあくびをすると目をくしくしと擦った。体を起こすと、ふわふわのすみれ色の髪の毛からは葉っぱがはらはらと落ちる。
そうだ、昨日は柔らかそうな草の原っぱで寝ることにしたんだった。そんなことを思い出しつつ空を見上げれば西の空に白い月が沈んで行くところだった。
リュヌが夢の中で時と空間を飛び越えるには、自分と同じ名前の「白い月」に力を借りなければならない。だから白き月の夜が終わって月が沈んでしまったら、また1年間お友達に会うことは出来ないのだ。
「今年も楽しかったねぇ……」
今年の白き月の宴もとても楽しかった。それにもう1人の自分に出会えるなんて!大変なこともあったけれど振り返ればドキドキする素敵な思い出ばかりだ。皆の笑顔を思い出せばすぐ会いたくなってしまう。
「よ~し」
リュヌはベッドから立ち上がると、肩から下げていたポシェットから1枚の紙を取り出した。それはリュヌが家から持ち出した地図だった。実は地図を見る方向は上下逆さまだったのだがリュヌにとってはそれは重要なことではない。大切なのはリュヌのおうちにふさわしい場所が見つけられるかどうかなのだ。
「いつかリュヌのおうちに皆を招待するんだぁ」
リュヌは地図をしまうと、どこまでも続く草原を軽やかに歩き出した。その先にはきっと楽しいものが待っていると疑わぬ足取りで。
皆また会おうねぇ!
リュヌはきっといつか皆に会いに行くよ!
第0章 白き月の夜の魔女集会 ─END─
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☪︎素敵な伴奏ありがとうございました☪︎
おちゃさん。様
https://nana-music.com/sounds/0600de8b
☪︎ 𝕋𝕒𝕘 ☪︎
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