ドロップ
古鷹 侑
ドロップ
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トー横、グリ下、ドン横、警固……、時代は変われど、少年少女は変わらない。堕ちなければ生きていけない様な人間もいる。昔の古鷹も、あんな感じで仲間とたむろっていた時があった。
銃声すら稀にしか聞こえない日本で、常に精神状態は死と隣り合わせなのだ。
これは90年代末期の詩───。
BGM、お借りしました。
曲名:Progress
奏者:電波鰻様
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ドロップを舐める
口の中でコロコロ動かす
気を抜いた瞬間に
そのドロップが地面へ落下した
踵で踏み潰して粉々にする
カラスが食べやすいように
そしてまたドロップを舐めた
それをずっと繰り返してる
テリーは交通事故で死んだ
ジョンは鬼畜外に殺された
アニーは風呂の中で自殺した
ジャニスは今も行方知れず
仲間が次々といなくなる
取り残された身にもなってくれ
ただ、生きているだけ
それで精一杯だ
非ず人の出来上がりには
痛みと苦しみを
散々叩きつければいいだけ
あとは勝手にドロップアウトを繰り返す
生きにくい世の中だ
必要悪も犠牲も出て当然
最後のジェシカはさっき
俺の目の前で飛び降りた
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
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