パズルガール
とあ
パズルガール
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こんにちは。
ようこそ、お越しくださいました。
本日は【パズルガール/とあ】でございます。
さぁ、ご準備はよろしいですか?
まもなく木船が出ます。
こちらにおかけになって、
ごゆっくりお楽しみください。
🎨 Glitter & Quiet - team B -
aqua ⚓️ (+ Chorus)
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歌羽 💠 (+ Chorus)
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じゅり 🌧
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凪 ❄️ (+ Chorus)
- nana-music.com/users/7680520
葉秋 🌼
- nana-music.com/users/7406247
🧩 Lyric
❄️🌼 いっぱいあるんだよ
❄️ 欲しいもの ❄️🌧 いっぱいなんだよ
🌼 嫌なとこ
🌼🌧 見えないようにさ
🌼 隠しても けっきょく
❄️🌼 溢れちゃうでしょ
💠⚓️ 無いものばっかさ
💠おねだりで 💠🌧 欲張ったってさ
⚓️ いいのにね
⚓️🌧 意地張ったってさ
⚓️ ぶつかって凹んで 💠⚓️ 沈んじゃうでしょ
🌧 形のあるもの たくさん集めたいけど
❄️💠🌧 ねぇ 綺麗じゃないとこ
⚓️🌼🌧 それも受け入れられるの?
🧩 追いかけて たったっ
🌧 君だけ見てた
❄️⚓️ 愛されないけどさ
🌼 バカみたい 💠 けど見てたい
🌧 笑われたっていいよ
🧩 泣き虫は しっしっ
⚓️ 見られたくないし
🌼💠 今はまだこの距離で
❄️ ハマらない ⚓️ かもしれない
🧩 色の無いパズルみたいでいっか
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
とある晴れた日の午前。
鮮やかなものから深いものまで、さまざまな色合いの木々が周りを囲むこの空間には、数名の少女達がいた。
木々の奥側には、少し小さめだろうか。透き通った青空を写す湖も見える。
もう暫くすれば、彼も戻ってくるだろう。
そう思いながら、少女達は彼の帰りを待ちつつ、自分達のやるべき事に全てを向けていた。
筆を整え、色をつくりだし、キャンパスを用意する。
真っ白でも真っ黒でもない、透明なキャンパス。
チリン チリン チリン チリン
暫く静かな時が続いていると、どこからか、可愛らしい鈴の音が近づいてきた。
少女達は一斉に顔を上げ、木々の向こう側……湖の方向へと目線を集める。
その正体は、少女達が待ちわびていた彼。
彼は何かを祈るように両手を組みながら、少しずつ、湖の上に姿を表した。
水面が微かに揺れる。
湖に小さな波紋を広げながら、一歩ずつ少女達に近寄っていく。
『お待たせ。準備はどうかな?』
やがて濡れた靴で地につくと、木々の隙間をすらりと通り抜けながら少女達の元へやってきた。
『おぉ!凄いじゃないか!綺麗に整頓された画材が素晴らしいね!』
幼い見た目では少し違和感を覚えるこの喋り方。
それなのに少女達は、思考から身体まで1mmも動かない。
彼は続けた。
『さて……そうしたら、早速景色を描いてみようか。』
そう言いながら、数枚の紙を宙に放り投げた。
紙は一瞬にして消え去ったかと思いきや、すぐに少女達の手元へと舞い降りていく。
『テーマは【爽やかな空に浮かぶ白い月】』
さぁ、描いてみよう。と彼が言い始めると、少女達は多種多様な顔色を見せながらも筆をとった。
困惑する者、胸を踊らせる者、何かを考え始める者……
色とりどりの画材を器用に使い分けて、自分の色も忘れないように。と……。
自然と手が動いているような様子を、彼はもう何度も見てきた。
手を後ろで組み、一歩も踏み出さずに辺りを見回す。
音も出さず、少女達の邪魔をしないように。
そして彼は一言残し、瞳を隠して姿を消した。
虚しくも少女達は、それに気づかない。
目の前の景色を完成させるまでは、目を離すことなどできないのだろう。
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
『大切な大切な皆の物だ。傷をつけては……』
○○○に、ならないからね。
彼は、確かにそう、呟いてから。
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