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⭐そう言いながら、彼はまたダンボールを漁り始めた。暗号を解いたことで解決した気でいたが、確かにそうだ。この教室を出ないことには、なにも始まらない。
⭐「よーし、僕も頑張って探すよ!こうして、ダンボールに頭を突っ込めば……思った通り……!」
⭐触ればしないが、浮遊(ふゆう)の深さを調節すれば、中に何が入っているかを見ることができる。ようやく、ここにきて透明化が役に立ちそうだ。
僕は、丁寧にダンボールの中を確認し始めた。
⭐「上にあるダンボールは任せてくれ!」
⭐僕は、僕のことで少しだけ、無自覚に仲良くさせたことは露知らず、探索を続けていた。
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⭐「は、遥くん!壱くん!この棚の上に、いつもの紙が置いてあるみたいだ!」
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