アルカリレットウセイ
アイリス・プルシャン、リリー・ラフレーズ/かいりきベア
アルカリレットウセイ
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𝔐𝔦𝔡𝔫𝔦𝔤𝔥𝔱𝔐𝔬𝔬𝔫𝔓𝔞𝔩𝔞𝔠𝔢 𝟐
どうか私を、嫌いにならないで___。
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「ねえパパ、私は間違ってるかな…?」
悲しそうな声に目を開けると、先程のピンク色の少女の姿があった。
これが自分が望んだ夢では無いことは確かだった。
しかし、先程の少女たちの不気味な感覚は消え、冷たく、寂しい温度が肌に伝わってくる。
もしかしたらこれは、少女たちの心の奥底にある本心を映した夢なのかもしれない。
「パパ」と呼ばれた先には霧がかかってはっきりとは見えないがどうやら父親らしき人物が映像のように映し出されている。
「ママは私を道具としか思ってないの、だから許せないの。だけど、だけど……本当はママに認めて欲しかったの。私、お芝居も歌もいっぱい頑張ってるんだよ…もしかしたら、いつかママが昔みたいに笑ってくれるんじゃないかなって…私は……ママのこと大好きなのに……また一緒に……いちごみるくが飲みたいだけなのに……」
ポタ、ポタと大粒の涙がこぼれる。
「ごめんなさいパパ…そんな理由で世界を悪夢に落とそうなんて思ってしまった私はもしかしたらとても悪い子かもしれない……だからパパも私を置いていったんでしょう…?」
「リリー!しっかりして!」
青い髪の少女が、リリーと呼ばれたピンク色の少女の肩を揺する。
「砂時計が壊れていたみたいだ、私たちも夢に巻き込まれている」
「ゆめ……?」
「ああ、だからリリーがこんなに落ち込む必要は……」
「アイリス?急に止まってどうしたの?」
「……母さん…?」
アイリス、の前に点滴を持った女性が現れる。彼女の母親らしいが、やはり表情はよく分からない。
「ごめんなさい…私、何もかも投げ出して来てしまって…父さんは怒っているか…怒ってるよな…」
彼女たちがどんなに問いかけても、答えは返ってこない。
その人物を模しただけの残像に過ぎないのだろうか。
「……人のことを言えないな、私も父さんに認めて欲しかったんだ。常に完璧でいないと父さんはよく怒っていたけど、紺野家を背負っていた父さんはもっと色んな目を向けられていたんだろうな。…母さんの分も頑張って私を立派に育てようと思っていたのかもしれないな。…どうして、こんな簡単なことに離れてから気づくんだろう。」
「…ねえ、“苺花”聞こえているなら返事をして」
「“彩芽”…聞いているんだろう?」
2人の少女と、目が合った気がした。
助けて、助けて、とそんな小さな声が聞こえる。
『早くこの悪夢から目を覚まして、ここから抜け出して』
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🍓ココロぽつり 張り詰め プツリ
四六時 背伸び 徒に病み
🦋ココロ肯定 出来ず 擦りキズ
しのぐコノ毒 至らず孤独
🍓彩って 精一杯 頑張ったって 真っ赤っ赤
🦋無個性 劣等生 聞きたくないよ
🎀ルルカリリカルラ リラルララ 嫌いにならないで
🦋ドロリ泥マミレ 存在の意義を知りたくて
🎀ルルカリリカルラ リラルララ 置いていかないで
🍓クラリ暗がりの中 故に🎀前も見えなくて
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ー𝐶𝑎𝑠𝑡ー
🦋アイリス・プルシャン
cv.日向ひなの
🍓リリー・ラフレーズ
cv.ここあ
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𝑺𝒑𝒆𝒄𝒊𝒂𝒍𝑻𝒉𝒂𝒏𝒌𝒔__
素敵な伴奏はこちら𓆸⋆*
https://nana-music.com/sounds/049c8a74
ありがとうございました𑁍𓏸𓈒
𝒊𝒍𝒍𝒖𝒔𝒕𝒓𝒂𝒕𝒊𝒐𝒏:つきしろ やよい
本サウンドを聞いて下さり、ここまで目を通して下さり誠にありがとうございます。
本企画「12時過ぎの魔法使い」及び「シャルモントナイトメア」へのギフト機能の使用は禁止とさせていただきます。
ご理解の程よろしくお願い致します。
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