【きみの未来が】
⑫アドニス・嵐・光
【きみの未来が】
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元々、部活にはまちまちとしか顔を出さない先輩だった。
形だけの代表が居なくなったところで、活動の内容なんて大して変わるわけでもない。
それでも、あの大きな声と体とがいないだけで、グラウンドが広く感じる。
……全く、嬉しいんだか寂しいんだか。
目の前で自由に駆け回る、自分達にとって紛れもない『未来の希望』を見守りながら。
自分たちが、『あの人』にとってそんな『希望』になれていたのか。
ふと、そんな思いが頭をよぎった。
光「いってて~!転んじゃったんだぜ!」
1:29-1:25
嵐「あらァ、光ちゃん、大丈夫?
いくら部活が楽しいからって、無理しちゃダメよォ?
ほら、痛いの痛いの、飛んでいけ……♪」
1:25-1:11
アドニス「鳴上が声をかけている間に、俺が適切な応急処置を行おう」
1:10-1:04
光「ん、んん??
すごいんだぜ!なるちゃん先輩のおまじないで、痛いのがなくなっちゃったんだぜ!
これで、また走れるんだぜ!ありがとうなるちゃん先輩!
ダッシュダッシュだぜ~☆」
1:03-0:46
嵐「凄い速さで走って行っちゃったわァ
まだ少しは痛むでしょうに……」
0:45-0:39
アドニス「転んでもただでは起きない、ということか。
うちの後輩は逞しくて、何の心配もないだろう。
同じ陸上部の先輩として、後輩の成長は誇らしいものだな」
0:39-0:22
嵐「ウフフ……♪アドニスちゃん、すっかり"わが子を見る親"って感じねェ。
だけど、『あの子の未来が明るいものでありますように』って願いたくなるのは、アタシの親心かしら。
『七転八起!』……なんて。少しだけ、ママの気持ちがわかった気がするわァ」
0:22
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