【また、あの日みたいに】
⑭翠・忍
【また、あの日みたいに】
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すっかり陽の落ちた寒空とは1枚のガラスで隔てられ。
視聴覚室には、白くも暖かい明かりが灯る。
隊員の帰りを待ちながら飾り付けを進めるその夜は、1年前のとある日を思わせた。
先輩から、流星隊の過去を聞いた日。
その話に感化され、片付けを手伝った日。
全てを見てきた視聴覚室で、いくつもの思い出が蘇る。
寒空のなかで、星はいっぱいに煌めいていた。
忍「鉄虎くん、遅いでござるな〜。
翠くん、そっちの飾り付けはどうでござるか?」
1:30-1:20
翠「ううん……ごめんね、忍くん。
飾り付けの前に片付けをしてたら、なんというか、手が止まっちゃって……」
1:20-1:08
忍「これは……衣装でござるか?
夏のライブに、ハロウィン、クリスマス……うわわ、懐かしいでござる〜!」
1:08-0:56
翠「うん、俺もおんなじ気持ち。
去年、先輩たちが片づけに時間をかけてたのも分かるよね」
0:56-0:45
忍「そうでござるな……うぬぬ、捨てるに捨てられない〜!?」
0:45-0:37
翠「俺、考えたんだけど。
別に、全部捨てちゃう必要はないんじゃないかなって。
もう袖を通すことはないかもしれないけど。
思い出としてなら、いつまでだって輝いてる、でしょ?」
0:37-0:18
忍「翠くんの言うとおりでござるな!
星の光が、何千万年先にも届くみたいに。
時を超えて、拙者たちの思い出と、その輝きは褪せないでござる!」
0:18-
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