彼と彼女のクリスマス〜第6章〜
BGM:c・書き手:香魚
彼と彼女のクリスマス〜第6章〜
- 17
- 6
- 0
この小説が生まれたきっかけのプレイリストになります。
❄️彼と彼女の8小雪←「雪」がポイントです。
https://nana-music.com/playlists/3921812
🎄彼と彼女のクリスマス プレイリスト
https://nana-music.com/playlists/3926734
※妄想クリエイティ部に投稿したものを、加筆修正しています。
※この短編小説を声劇や歌にしたい方は、原案が私・香魚である事の明記と、最終章を投稿後にアップする無音コラボサウンドを使って下さいませ。
(聴きに伺いたいので、コラボ履歴に入れて欲しいです)
※nana以外の持ち出しはご遠慮下さい。
ショッピングモールを出てから、2人はずっと無言のまま、人通りの少ない路地へと歩いていた。
イルミネーションも少なくなり、住宅街に入っていく。
(こんな所に和食屋があるのかな?それにしても、彼女が持っている紙袋、男性ブランドだよな。彼氏にでもあげるのかな?)
彼は初めて歩く道と、彼女の持っている紙袋が気になって仕方がない。
彼女も、彼の持っている紙袋が気になって、話しかける事ができない。
(この紙袋、誤解されたくないんだけどなあ。でも、彼さんの紙袋、女性物よね…)
15分程の沈黙が続き、菰樽のある古民家風の和食屋の前で、彼女が立ち止まった。
「ここです。」
「ずいぶん雰囲気のあるお店ですね。でも…え?お値段が…」
彼が話を終える前に、彼女は生き生きとした声で話し出した。
「そうなんです!忘年会のお店より、断然お安くて、美味しいんです。それが、この菰樽の印です。」
「こもだる、と言うんですか。そういえば、彼女さん、就職でこちらに来たんですよね。お知り合いのお店ですか?」
「知り合いではないんですが…その話は、お食事の時に。さ、入りましよ。」
彼女は、彼のコートの袖口をつまんで、和食屋のドアを開けた。
着物姿の女将が「いらっしゃいませ」と言うと同時に彼女の名前を呼ぼうとしたが、彼女はすかさず女将にウインクをした。
女将も察したのか、「お二人様ですね。奥の席にご案内いたします。」と、平素を装った。
彼は、コート袖口を掴まれた事に驚きながらも、2人のやりとりに気が付かぬままだった。
(忘年会の時の事もあるし、期待してもいいのかな?)
❄️続きはこちら
https://nana-music.com/sounds/0679a2b6
❄️二次創作用の空コラボ音源はこちら
https://nana-music.com/sounds/0679ade6
#妄想クリエイティ部
#cさんに感謝
#箱ちゃんに感謝
#なかゆきさんに感謝 #香魚が綴る物語
Comment
No Comments Yet.