【声劇台本】be dyed

♢七海： × ♦︎水野： 台本：佐倉

君の色、やっと見つけた ─────────────────────── ♦︎使用時のお願い♦︎ ・nana以外での使用はお辞め下さい ・台本のコピペは可ですが、あとがきは消して下さい ・アドリブ、性転換、一人称や語尾の変更等は🆗 ・内容が変わるほどのアレンジはご遠慮下さい ・『』はtelephoneエフェクト推奨 ・コメント、コラボ時のキャプション等で 　台本に関する解釈・感想を頂けると励みになります ─────────────────────── 〈BGM in〉 〈SE：チョークで書く〉 ♢ 私の世界は、人の数だけ色で溢れている。 その鮮やかなパレットの中で、彼だけが真っ新だった。 〈SE：チャイム〉 〈SE：生徒たちの話し声〉 ♦︎ 「何」 ♢ 「へっ？」 ♦︎ 「視線がうるさい」 ♢ 「ご、ごめん」 〈SE：本のページをめくる〉 ♦︎ ＂恋＂とか＂青春＂とか。俺には関係のない話… 〈SE：椅子から立ち上がる〉 ♢ 「実は、水野くんに興味があって…！」 ♦︎ そう思っていた。 〈BGM 雰囲気が変わる〉 ♢ 「違うの！今のは、別に変な意味じゃなくてね！？言葉のあやっていうか、その、つまり…」 ♦︎ 「ふ、動揺しすぎ」 〈SE：時計の秒針〉 ♦︎ 仮称：無彩色症候群（アクロマティックシンドローム）。 ♦︎ 「生まれた時からずっと。今だって、あんたの顔がモノクロに見える」 〈SE：窓を開ける〉 ♢ 「見える私と見えない君。考え方が違えば、＂分かり合う＂のは難しい。でも、＂分かち合う＂ことなら、できるんじゃないかな？」 〈SE：拳を握り締める〉 ♦︎ 「求めることを拒絶した。そうやって自分を守ってきたんだ」 〈SE：相手の両頬を挟む〉 ♢ 「それは＂見えない＂んじゃない。＂見よう＂としなかっただけだよ」 〈SE：足音〉 ♢ 人の思いは色となり、人生という名のキャンバスに、混ざり合って溶けていく。 〈SE：立ち止まる〉 ♦︎ 「今度はさ、七海さんが教えてよ。その目に映る景色、色付く世界の向こう側」 〈BGM out〉 ─────────────────────── あんたの色は、きっと綺麗なんだろうな ─────────────────────── ♢ 七海 （ななみ）／女子高校生 文字や音に色が見えるという共感覚を持つ少女。彼女曰く、文字や音だけでなく、人にもそれぞれの色があるとのこと。 ♦︎ 水野（みずの）／男子高校生 世界がモノクロに見えるという原因不明の病を抱えた少年。彼曰く、前例のないこの病気は無彩色症候群と仮称されているとのこと。 【お借りした音源】 BGM ・DOVA-SYNDROME様より 「The Days」written by Kei Morimoto様 その他SE ・DOVA-SYNDROME様 ・効果音ラボ様 ・フリー効果音・無料効果音様他より 編集：佐倉 ─────────────────────── ♦︎あとがき♦︎ お久しぶりです。 山々が色付くのを見て秋を感じました。今年はいつもより暖かい気がします。 今回は正反対の少年少女が互いの色を見つけるお話。 色というものは、この世にどれだけ存在しているのでしょうか。馴染み深いもの、名前すら付けられてないもの。人によって見え方が違うなら、それこそ人の数ほどあると思うのです。だったら、透明だって虹色だって、一つの「色」であることに変わりはないはずです。 水野くんがそうであったように、嫌なことから逃げるのは簡単だけど、目を背けず、じっと向き合ってみたら、意外と素敵なものと出会えるかもしれませんね。 では、また次の物語でお会いしましょう。 #声劇 #台本 #声劇台本 #二人声劇 #佐倉の台本