蜜ノ味
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蜜ノ味
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▶▶誰かの身勝手な言葉はいらないの
「ん?なにこれ?」
遠くから流れ出した音楽に気を取られたパルピィは、お行儀悪くテーブルの上によじ登ると音の元を探してきょろきょろと見回す。
「あ!あそこかぁ!」
演奏をしているのは金色の髪の魔女らしい。その傍らには黒髪のポニーテールの魔女と見覚えのあるすみれ色の髪。リュヌだ。
リュヌは結構気に入っている。お菓子を満足するまで食べたらまた遊んであげようとウキウキしていると足元から鋭い声が飛んできた。
「テーブルの上に登るなんて、なんて躾のなってない魔女なんでしょう」
すとーんと気分が落っこちる。せっかくワクワクして全てをぐちゃぐちゃにしたくなるような素敵な気分だったのに。最悪。
見下ろせばこちらも見覚えのある顔。さっきのお茶会にいたデキマとかいう魔女だ。
「はぁ?何お前?パルに指図しないで」
「そこは皆が食事をする所ですよ」
「まぁまぁ!せっかくのパーティなんだし2人とも喧嘩とかやめなよー!お菓子食べよ!」
そこに止めに入ったのはこちらも見覚えのある顔のチューウィーだ。しかし、デキマは真面目そうな顔を不機嫌そうに歪める。
「人が土足で登ったテーブルでお菓子なんて食べられないです」
「それなら彼女の固有魔法が使えると思うよ」
そこに声をかけてきたのは、随分と可愛らしく幼い見た目の魔女だ。傍らにはオッドアイの魔女とメイド服の魔女がいる。
それぞれがアイリーン、フォレス、ダイアナと名乗る。アイリーンのいう「彼女」とはダイアナの事らしい。
「ええ、お掃除でしたら得意ですので」
ダイアナがぱちんと指をならすとテーブルのクロスがふわりと浮かび上がり、真っ白な色へと変わっていく。
「わー!便利な固有魔法!ほらほら綺麗になった事だし皆でお菓子食べよーっ!ねっねっ!」
「……仕方ないですね」
「あ!その木苺のタルトは全部パルのだよ!」
「僕はとりあえず紅茶を頂くよ」
「私は特に好みは無いのであるもので」
「皆様の分はご用意させて頂きますね」
チューウィーは楽しそうに歓声をあげると、全員の肩をぐいぐいと押しながら無理矢理テーブルにつかせる。すると、ダイアナが手馴れた様子で全員にお茶をサーヴした。
「まぁ皆さん楽しそうね!私もお邪魔してもいいかしら?」
「もちろんいいよ!そこの椅子空いてるよ!」
すると、そこにエプロンをつけた魔女がにこにこと笑顔を浮かべながら近づいてきた。人懐っこいチューウィーはあっさりと席をすすめる。
「初めまして、私はサヴール。こじんまりとしたものだけれど料理店を営んでいるの。お菓子をご所望なら私がお作りしますわよ?」
「えぇ?何かお前……あやしい……」
「えっ!怪しくないわ!料理と引き換えにちょっと皆さんの夢を頂ければそれで良いのよ!」
「夢……?あやしいですね」
「あやしいです」
デキマもフォレスも訝しげな表情でそっとサヴールから距離をとる。
「もうっ!勝手に夢を盗んだりしないわ!怖がらないで!」
こうして慌ただしく魔女たちのお茶会は進む。
いつだって魔女のお茶会が大人しく終わるはずが無いのだから。
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「蜜ノ味」
⛓️パルピィ・アンドラス(cv.あかりん)
🎻ニコラ・テンポルバート(cv.日向ひなの)
🔎アイリーン・クイーン(cv.Arisa)
🍽サヴール・テイパー(cv.羽月璃蕾)
👁デキマ・パルカエ(cv.琉伊)
🧭カタリナ・マゼラン(cv.小日向 奏乃)
❤️チューウィー・ラットアタット(cv.なぎ)
🧹ダイアナ・ロゼッタ(cv.唄見つきの)
🎖フォレス・ヴォイド(cv.瑠莉)
⏳リュヌ・ブランシュ(cv.はいねこ)
⛓他人の不幸は蜜ノ味
🎻いくら高価な宝の価値も
🔎分からないなら藻屑といっしょ
🍽失くして初めて気づくなんて
👁アタシには無いようだ
🧭可憐にゆれている花すら
❤️引き千切って散ってしまえ
All:他人の不幸は蜜ノ味
自論にかまけてクズと化す
🧹誰かの身勝手な言葉はいらないの
All:無用なゴミもアナタのなら
自分のモノにと手を伸ばす
🎖満たされないまま生きてくのさ
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☪︎素敵な伴奏ありがとうございました☪︎
かんざき。様
https://nana-music.com/sounds/05748faa
☪︎ 𝕋𝕒𝕘 ☪︎
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