声劇台本『無垢の晴典』

貴方たち

。 ...................................................... 1〜20 △ ｢私たちは、いつかの日に抱いた花の意味を知らずに散っていくだろうね｣ ▼ ｢そんなの、誰にだって分かる事じゃないでしょ。くだらないよ...私たちは、そんなちっぽけな存在なんかじゃないんだから｣ 20〜30 △ ｢かもしれないね。でも、そんな風に、つい考えてしまうんだ。曖昧な時間だけが漫然と流れていって、その速度はゆっくりと加速していく...怖いことだ｣ 30〜1.05 ▼ ｢その先にあるものが死ぬ事だから？｣ △ ｢うん。死ぬんだって思うと、身体から熱が逃げていくんだ｣ ▼ ｢だったらさ、二人で逃げようよ。何処で死んだって神様は悲しまないし、私たちを優しく抱きしめてくれるんだから｣ △ ｢...いいね。ある筈のない果てまで付き合うさ｣ ▼ ｢あははっありがと。じゃあ放課後。裏の砂浜で集合ね｣ 熱を孕んだ教室は静かで、 私たちの話し声がじわじわと沈んでいく。 くだらない秘密の計画を企てるあの子は涙を流して笑っていた。 ────アドリブ＆性別変更大歓迎──── 今思えばあの頃の思い出は、教室という小さな箱庭の中で繰り広げられていた、何気ない日常の一幕だったのだろう。あの子にとってはどうだったのだろうか、卒業を控えた冬の季節。白くなっていく吐息が、夏の茹だるような熱気をすっかり忘れさせてしまった。当の本人はもう居ない。どこに行ったのかも定かではない。私の胸に痛みを残して、何処か遠くの方へ流れてしまった。ぼやけていく視界が、不規則に揺れる感情を示していた。振り返っても足跡は雪に埋もれて残っていなかった。砂浜を二人手を繋いで歩いた時の足跡も、真っ白に染ってしまったのだろうか────── 『白亜の秘密』 時間の目安は大体これくらいですかね？ 足りなかったら申し訳ないです。 試作 要調整...？ 多分時間が足りないので、 前の台本⤵︎ ⤵︎ 次の台本⤵︎ ⤵︎ unknown #コラボ募集 #朗読者募集 #オリジナル #拍手返します #朗読 #台本 #無力な僕 #BISオリジナル