ホログラムなキミを追いかけて
貴方
ホログラムなキミを追いかけて
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この街は美しい
考えた頃にはまた新しい景色が
光速で私を塗り替えていく
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跳ねる雨音がやけに反響する日だった。
心と身体が分からなくなって、
こんな狭い部屋なのに迷子になってしまった。
苦しいと感じるのは季節の所為じゃないって、
ずっと昔から気づいていた。
朝焼けが街に光を与えた。
その度に至る所で誰かが死ぬんだ。
ここのどこに救いがあるんだ。
ホログラムの感情は意志を宿して、
振り返ることすら知らない架空の君だ。
ホログラムの肉体は感覚を灯して、
自由に逃げる架空のキミだ。
無窮の深みが一に戻った時、
きみが消えて私に孵る。
きっと孤独だ。
そこにはもう誰もいない。
線路に反射した太陽がやけに眩しい。
手元に残ったものは与えられた私の存在。
空っぽの諸相だけだった。
────アドリブ&性別変更大歓迎────
震える指、これは私の意思に反して動く。全てを歪ませる悪い指として、私の努力を鈍らせる。書く気はなかった、そう涙ながらに語るあの子の背に冷たい笑いをぶつけて遊んだこともあった。今思えばあの子は私なのだろうか。そうだ、きっとホログラムに違いない。キミという存在は私によって齎された、なのに何故、私はこうも子鹿のように震えているのだ。
吐き出した言葉
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https://nana-music.com/sounds/06503676
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Comment
2commnets
- 琥珀せなみさん、とても素敵な言葉を お借りいたしました。ありがとうございました
- ???????お借り致しました