_3.ハッピービーンズデー(story02)_
【Corrupted hymn :Ⅱ -Recurrence-】
_3.ハッピービーンズデー(story02)_
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<story01⇨ https://nana-music.com/sounds/064ed969>
全生徒のチーム分けはハッピービーンズデーの前日に行われるが、
合唱祭メンバーのみ、農民チーム・怪物チームのチーム分けが事前に決められることとなった。
結果は、バランスを見た振り分け…そして“くじ“。
そしてそれぞれのチームは、割り振られた作戦室へと集められた。
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▶︎𝐒𝐓𝐎𝐑𝐘
3.ハッピービーンズデー
(2/4)
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─────────────
|<🕊農民チーム メンバー>
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| エイダン・レグナー
| ビオナ・バーク/ディンク・リガウ
| アレータ・アイクウォラ/グラッド・ライネットス
| サディク・カジュール
| レイジ・エンドレフリット
| エルス・フリューソルタ
| ヒイエ・ロードオーゲン/イルジー・クラフ
─────────────
|< ⚔怪物チーム メンバー>
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| アコロ・ルドリエ
| デア・ムファルメ
| ノア・ウィルバー
| サリ・ケーラット
| アルカ・ヴェネビッド
| ラディア・アリスト
| ストラ・スーニスト/ウィア・ファティ
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学園長から渡された資料には、どちらのチームに誰が所属しているのかの説明に加え、さらに1点新しい要素が通達されていた。それは、『バフをかける側には最初からアイテムを支給する』という内容。
『🕰バフ/実技組が決まったチームは、学園長に声をかけること!当日の朝にアイテムを支給します。くれぐれも当日まで、情報は内密に!』
資料に入れそびれたのか、学園長の走り書きが添えられていた。
こうしてそれぞれのグループは、資料を囲んで当日の陣形や戦略についての相談をし始めた。
▷▶︎TALK:農民チームA
🎓🏝👁🗨🎭
👁🗨「僕とグラッド君が前衛で、エイダンとイルジーが後衛、か…ふむ。……なかなかいいんじゃないか?」
🎓「ああ。ビーンズシューターが使える農民チームは、機動力よりも隠遁と命中力がものをいうからな。一年組に片方だけを担わせるのは酷だろうから、俺たちがフォローをしたい。となると、やはり一番“目がいい“ヒイエに前線に出て欲しいんだ」
👁🗨「同感だな。心得た。見えすぎる目も、役に立つものだな……さて。相手方のチームのうち、誰に当たるかはまだわからないのだろう?」
🎓「ああ。つまり、ある程度の予測を立てつつも、戦略は複数用意しておくべきだってことだな。……しかし……人数、偏ったなぁ」
🎭「あ、それ俺も思ったぁ!クラスのみんなは後からくじ引きで決めるそうですけど。寮長クラスがほとんどこっちって、すごくないですか?余裕で勝てちゃいそう〜」
🏝「ウチの寮長もおるし、先輩たちも心強いし、俺も……そう思います……」
👁🗨「数の有利はもちろん強みではある、が。…副寮長たちはほとんどあちらにいるだろう?彼らは機転が効くし、『補う力』に優れている。数の不利は覆してくることを見越した方がいいだろうな」
🎓「ああ。…だが、不利は不利。この中で、実技とバフ組を分けるのであれば……意外性をつくよりかは、盤石な布石で来る可能性が高い。ある意味読みやすいな」
👁🗨「しかし、その盤石な組み合わせは……なかなか手強そうじゃないか」
🎭「そうですか?ストラ先輩なんか、足も遅いし体力もないし余裕な気が
……あ。そっか、だからバフに来る可能性が高いのかぁ。……そうなると、割と厄介だなぁ」
🏝「え。うーん……ウチのノア先輩は、どっちだろう……あの人の歌、めっちゃすごいし……でもいつも、モストロラウンジで働いているから、機動力も……あると思います」
🎭「わからない人は一旦置いておく?それよりさ、デアさん!この人は絶対に実技でしょ!一番怪物チームにいたら怖い人だよね?頭もキレるし体力も筋力もめちゃくちゃ高いよね?」
👁🗨「その通りだな。デアはまず実技組と見て間違い無いだろう」
🎓「お前のところ……確か、ウィアって子はどうだ?」
🎭「優等生のいい子ちゃんだから突飛なことはしてこないから警戒しなくていいと思いマース」
👁🗨「ふむ。よく見ているな。確かにその通りだと思う。ただ、優秀な一年生だよ」
🎭「よく見てませーん別に」
🏝「ねえ、イルジー。俺たちのクラスって、アコロ君だけ怪物チームにいるよね。寂しく無いかなぁ」
🎭「あはは。もしかしたら泣いちゃってるかも」
🎓「アコロはああ見えて芯が強いんだ。見た目に騙されてたら、痛い目を見るかも知れないぞ?」
🎭🏝「「え〜…?」」
🏝「本当かなぁ……」
🎭「どんな目にあわせてくれるのかなぁ」
🎓「こら、楽しみにするな」
👁🗨「誰が相手になるにせよ、僕も楽しみだな。相手が、どんな色を見せてくれるのか……ふふ。観察してから攻撃しても遅くないかい?」
🎓「おいおい……」
… … …
▷▶︎TALK:怪物チームA
🎨🐯🍽🚫
🐯「最初はやけに偏っていると思ったが……なかなかの布陣だな。俺とウィアが前衛、ストラとアコロは後衛。理に適ってる配置だからこそ、メンツが割れたら誰が何の役割かが即刻バレちまう……当日まで絶対に情報は漏らすなよ?」
🎨「合点承知です!」
🚫「ムファルメ先輩が怪物チームの前衛で……ストラ先輩が俺たちにバフを……なんというか…心強い、…です」
🎨「ウィア君、ウィア君。また一緒のチームになったね!嬉しいなあ」
🚫「ふん。別に、前衛と後衛で分かれるだろ」
🎨「前衛の2人がいーっぱい活躍できるように頑張るからね!」
🚫「おい、だから…ベタベタするなってば……くっつくなルドリエ…!……はあ」
🍽「ふふ……仲良しさんですね。デア先輩は運動神経ももちろんすごいですけど、とっても頭がキレるので、戦術についてもすごく頼りになるんですよ」
🎨「はい!なんて言っても、我がマジフト部のエースで、司令塔ですから!」
🍽「えっ。アコロ君、マジフト部所属なんですか?すごいなあ……」
🐯「まあやっこさんも、俺の存在は織り込み済みで作戦を立ててくるだろうな。だから俺がどう動くかより、お前たち3人の動きが勝敗の分かれ目になると思うぜ?」
🍽「うーん。俺が後衛になることも、農民チーム側には筒抜けでしょうから…そうですね。バフの内容とタイミングが鍵でしょうか…?
バフをかけられるのは1グループ1度ですし、一度歌ったら位置が他のチームにもバレてしまいますから…なんとか、向こうの合唱祭メンバーたちと会敵する時まで持ち堪えたいですね」
🐯「ああ。基本はお前たち2人は隠れていた方がいいな。会敵した時に備えて体力は温存。そこからの動きだが……いろんなパターンの中で、お前たちのバフが一番刺さるプランを考えよう。マジフト部で機動力のあるアコロが前衛にいると思われそうなところも、うまく使ってこう」
🎨「あの、ストラ先輩。俺たちがバフ組みってことは、最初からアイテムが使えるんですよね?あのカッコイイ迷彩ジャケット!」
🚫「ああ……あれ、魔法がかかっているんですよね。昨日見せてもらった過去の資料にあった…」
🍽「よく覚えてますね。そうなんです、あれを着ると、敵チームからは視認されにくくなるんですよ。匂いや音に敏感な獣人相手には効果が薄いですけど…」
🐯「後は…例年通りであればこちらには、走行補助のブーツが全員に支給されるな。ストラもアコロも足は早くないが、このブーツがあれば並にはなるだろう。後は…俺がインカムで敵の位置を知らせていく。なるべく戦闘になりそうな場所を避けながら着いてこい。……後は俺たちのコンビネーションだな?ウィア」
🚫「は、はい。頑張ります…」
🐯「なんだ?怖気付いちまったか?……そりゃあ、敵側にはお前んところの寮長もいるからな。あいつは目がいい。……それと、後は…イルジーだったか?あいつも知恵がまわりそうだな」
🚫「……悪知恵が働くだけだと思いますけど」
🐯「おっと、そいつはなおさら厄介だなぁ。裏を欠いてくるんなら、ストラとアコロの立ち回りも含めて対処方法もいくつか考えておかねえと」
🚫「あんな奴の考えることなんかたかが知れてます…絶対に、作戦であいつに負けたりしません…!」
🐯「はは、その調子だ。よろしく頼むぜ?」
🍽🎨「「うわー……策士だ……」」
🎨「……先輩。俺たち、2人にどんなバフをかけたらいいんでしょうか?」
🍽「悩みますね。単純な身体強化でも、凄まじい脅威になりそうですけど……2人の作戦を聞きながら決めましょう。俺たちも、何か意外性のあることを考えないとですね……」
🎨「意外性かぁ。難しいな〜……うん?あっ。俺、いいこと思いついちゃったかも!」
… … …
▷▶︎TALK:農民チームB
🐕🐾🐠💭🍬🎐
💭「寮長が4人。どう考えても有利ではあるが、纏まって行動するなら……このメンツ、逆に不利か?」
🍬「寮長会議でも意見がまとまったことがほとんどないだろう。うまくやらない限りは、むしろ不利だろうね」
🐠「ああ…美しい僕は、どこにいても存在感を放ってしまうからね。でも敵が見とれて動けなくなるかもしれないから、陽動に使ってくれても構わないよ」
🎐「僕は歌でサポートできるなら、精一杯頑張るよ!」
🐾「なんだかんだ寮長たちにバフ任せるのってどう?あーでも俺も動きたく無いんですけど……」
💭「わがまま言うな」
🐾「てかまとまりなく無い?本当に大丈夫かなぁ」
🐕「大丈夫!!こう……個性が混ぜこぜのグループって、足並み揃ってないようで、何しでかすかわからないってデアさんも言ってたから!!!」
💭「うん?……確かにそうだな。意外性をつくという意味では、……こういう布陣はどうだ?」
🐾「どれどれぇ?……え“ッ、俺が前衛ィ!?どう考えても後衛向きじゃん!」
💭「意外性あるだろ」
🍬「なかなか考えられているね。エルス先輩を後衛にするのは間違いないと思う。他のメンバーは……どちらに配置しても面白い化学反応が起きそうな気もするよ」
🐠「適材適所…効率化を図るならばそれが一番。しかしそれでは相手に読まれやすい。……ということで、僕たちの真の腕の見せ所は……その役割をどう全うするか、だね」
💭「まともなことも言うんだな、この先輩……」
🎐「……ええと、みんなのお名前と、特徴は…っと……ディンク君にレイジ君、アレータが前衛……俺は後衛。……足の速いサディク君も、運動部のビオナ君も敢えての後衛か…かなり意外性があるけれど……でも、悪く無いよね。苦手なところにあえて配置している分けじゃないし。見たところ、ディンク君は動きがしなやかだし、レイジは動作が繊細だ。前衛で活躍してくれそうだよね…アレータは……うーん。どちらにいても場が和むよね」
🐠「ふふ。美しいものは、あらゆる人の心を和ませるのさ」
🐕🐾「「それでいいのか……」」(小声)
🐠「もちろん!それこそが美しき者の宿命だからね…任せたまえ」
🍬「……エルス先輩のメモ、すごいですね。それに人のことをよく見ていますね。見抜くのが上手いというか、センスがあるというか…」
🎐「えへへ。そんな感じがするなぁって思っただけだよ」
🐠「それで?君たちはどんなバフをかけてくれるのかな?」
💭「いくつか考えてある。……たとえば、とことん相手の虚を突くのはどうだ?農民チームとしては、普通は取らない手段を取るんだ。俺たちが勝たずとも、農民チームが勝利すればいい。だから俺たちは、徹底して場をかき乱す。そのための魔力が俺たちにはある」
🐠「逃げ隠れせずに、大胆に席巻するということだね?」
🎐「え〜!ドキドキするなぁ。ラディアに会ったら、すごいって言ってもらえるかなぁ」
🐾「な〜んかやな予感するんだけどぉ……」
🍬「王手をかけに行くのではなく、勝利のために…ね。面白そうじゃないか」
🐕「えっどう言うこと?カジュール。説明して、説明!」
… … …
▷▶︎TALK:怪物チームB
🫖☂️💊🔍
🔍「前衛に、機動力が高いサリ君と力自慢のアルカ先輩、後衛にノアと僕。……ふむ。どんな相手にも勝ち筋は見出せそうなバランスのいい編成だ」
🫖「サリ君ってそんなに素早いの?」
☂️「毎朝運動してますから体力に自身はありますよ!あとバスケ部なので、小回りは効くと思います!任せてくださいッ」
🫖「へ〜。アルカ先輩は?」
💊「僕かい?僕は、どんな相手だろうとぎゅ〜っと抱きしめることができるよ!」
🫖「うわあ。長い手足で距離を詰められて、誰でも捕まえられちゃいそう……
なーんだ。このチーム、すっごく強いじゃん!どんな相手でも倒せちゃいそうじゃない?」
🔍「ふむ……同感だ。『概ね』はな。予想外の敵が立ちはだかることも視野に入れて行動すべきだ。」
☂️「同感です!サディク先輩とか、俺のことよく知っているので……もし出会ってしまったら、正攻法じゃこないかもしれません」
🫖「誰と出会うかは半々ってところだから、対策しようがないんじゃないの?まあそもそも向こうのチームに出会えずに先に脱落しなければ、だけど」
💊「ああ……真面目で素敵なチームだね。大丈夫さ!君たちのことは俺が守ってあげるからね。安心して作戦を立ててくれ」
☂️「はい!俺も頑張ります!」
🔍「ふふ……それじゃあまず、認識の確認からだが。バフは1度きりしか使えないし、使ったら歌声で位置がバレてしまうという欠点があるからには、強敵……合唱祭のメンバーに出会うまでは温存したいと思う」
🫖「え〜?俺たちやることなくてつまんなくない?」
🔍「サリ君とアルカ先輩のサポートに徹するんだ。迷彩ジャケットを最初から着ているという強みと、他のアイテムも支給されることを考えて、索敵に徹する。サリ君とアルカ先輩に、小さな不安要素…一般生徒たちを確実に排除してもらえるようにね」
🫖「ふーん?……こっそり敵を探し出すってこと?へへ、イタズラを仕掛ける時みたいでちょっと楽しそう!隠れてる相手が、実は俺たちに位置が筒抜けだって知ったら……どんな顔するんだろうなぁ」
💊「きっととてもびっくりするよ!どんなところにいても君たちが探し出してくれてくれるんだろう?」
☂️「農民チームは飛び道具なので、木の多いところでは機動力の高いこちらが有利だと思うんですけど、隠れた場所から一斉に豆を当てにこられたらちょっと不安ですもんね。どこに隠れているか分かれば、ちょっとやそっとの投擲じゃ当たりませんよ!」
💊「おや?君は一年生なのに、随分と戦術に詳しいね。体を張った戦闘が得意なのかな?」
☂️「え”!?い、いやあ。…ば、バスケでも!強い相手にはマークが複数人着きますから!」
🔍「まとめると。よほど突飛なことをするチームでもなければ、僕たちは歌の手を借りるまでもないということです。そして、突飛なことをするチームが来たら」
🫖「俺たちの歌の出番ってことだね!で、何を歌うの?」
🔍「案はいくつかあるが…」
………
🕰「話し合いが進んでいるようですね!いやー何よりです」
合唱祭メンバーたちが相談を進めていると、様子を見るために各部屋を巡回している学園長が声をかけにきた。
役割の決まった者から学園長に申請し、アイテムを受け取って、さらに立ち回りや歌の補助についてを詳しく練り始める。
こうして合唱祭メンバーたちは、
一般生徒たちの的であり、脅威として、
当日は注目を集めることとなった──
……つづく。
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※サウンド投稿予定時刻 21:30〜22:15
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🕊⚔𝙏𝙝𝙖𝙣𝙠 𝙮𝙤𝙪 !! 🌱
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