1話
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この世界は誰もが魔法を使える。
その魔法は時に人々を幸せにしたり、時には人々を不幸に陥れたり。
この冒険の書の中身は、魔法によって国、はたまた世界の危機に直面した人々のお話である。
時雨「だ、団長……これ、本当に集まるんですか……?」
氷利「それでも何としてでも集めないといけない。」
時雨「ですよね……」
麗「団長」
氷利「副団長か。どうした。」
麗「討伐隊の申し込み用紙なんだけど……これだけしか……」
氷利「3枚か……。まぁいないよりはましだ。連れて来てくれないか。」
麗「わかりました。連れてきます。」
皐葵「王様、大丈夫なのかしら……」
氷利「……あの時、もっと早く俺が向かえてたら……」
皐葵「団長は魔王の姿を見ていましたからね……。
でも、そんな気負いすぎるのもよくないですよ。」
氷利「……そうだな。これだと感情任せに動いてしまうことになる。それはいけないな。」
皐葵「……あの夜の話、もう一度聞いてもよろしくて?」
氷利「あぁ。あれは……」
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