第1話 邂逅(中編①)
⚠企画用のため関係者以外の閲覧、視聴禁止
第1話 邂逅(中編①)
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中編①
ウィリアム「…なるほどね。事情は分かった。君が知りたいのはアリスちゃんの居場所ってことだね?」
イリス「うん」
ウィリアム「アリスちゃんは今ジャーナリストをしているんだ。連れて行ってもいいけど…そうだ!アリスちゃんをここに呼べばいいんだ!」
イリス「え?……呼んでくれるの?」
ウィリアム「素直に来てくれるかは………分からないけどね!」
イリス「……………あなた、お姉ちゃんに嫌われてるの?」
ウィリアム「うーん、アリスちゃんだけは心を開いてくれないんだよ……まるで警戒心の強い猫みたいだ!」
イリス「当たり前でしょ?お姉ちゃんは、軽い女じゃないの!」
ウィリアム「……いつか懐いてくれるといいんだけど。俺、動物には結構好かれるんだよね」
イリス「だからって、お姉ちゃんを猫扱いしないで!」
ウィリアム「うーん、イリス、君もなかなか猫みたいだよ?」
イリス「え!?だったらお姉ちゃんとお揃いがいいなぁ!」
嬉しそうに猫の種類を想像するイリス
ウィリアム「じゃあ、俺はダメ元で連絡してみるね!ここで待ってて?あ、これサービスだよ!」
そう言ってウィリアムはいつの間にかブレンドしていたお酒を出した
イリス「………え?これ」
ウィリアム「君をイメージして作ったんだ。苦手な人でも飲みやすいから、よかったら。」
イリス「あ、ありがとう。」
イリスはグラスに手を掛けようとすると──
イリス「……え?」
グラスに手は届かなかった
何故なら、グラスを取り上げた人物が居たからだ
?「あまり余計なことを吹き込まないでもらえるかな。」
その人物は癖のある黒髪に、翡翠色の目をした男性
彼はイリスの横に立ち、鋭い視線でウィリアムを見ている
イリス「……オリヴァーさん」
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