「どうしたの?そんなに慌てて。」
「大変だよ!!エレオノーラが、あなたが聖女だって!!」
「ええ!?」
平和の国ユグドラシル。
この地にて平和を見守る存在である世界樹は人々の信仰の対象でもあった。
そしてこの国では世界樹を神と考えるトゥリー教が一番栄えている。
トゥリー教では聖女はくじ引きで決められる。
全国民の少女の名を書いた箱から教皇猊下がくじを引く。
選ばれた者は教皇の次に偉い聖女として、ユグドラシルの平和のために尽くすのだ。
「私が…聖女だなんて」
出世欲もなく、ユグドラシルの地方の村娘だった彼女は、突然首都に連れてこられた。
それだけでなく、様々な着飾った貴族に恭しく頭を下げられた。
貴族しか貰えない苗字も賜ってしまったし。
そうして困惑している内に、突如として世界樹の葉が枯れ始めたというニュースが報じられた。
ユグドラシルは先遣隊を送り込むと、衝撃の事実が発覚する。
なんと世界樹にダンジョンが現れたのであった。
そして新聞の一面にはダンジョンが現れたというニュースと共に大きく書かれていた。
『今年列聖された聖女が世界樹を治してくれるだろう』
エレオノーラのダンジョン行きが確定瞬間だった。
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
夢の中で見えた未来のこと
夏の夜、君と、並ぶ影が二つ
最後の花火が空に昇って消えたら
それを合図に
いつも通りの朝に
いつも通りの君の姿
思わず目を逸らしてしまったのは
どうやったって忘れられない君の言葉
今もずっと響いてるから
夜を抜けて夢の先へ
辿り着きたい未来へ
本当に?あの夢に、本当に?って今も
不安になってしまうけどきっと
今を抜けて明日の先へ
二人だけの場所へ
もうちょっと
どうか変わらないで
もうちょっと
君からの言葉
あの未来で待っているよ
#あの夢をなぞって #YOASOBI #アコギ伴奏 #まッきー
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