サフィーヤは船の中で考え込んでいた。
どうやら隣国ユグドラシルの大きな樹が枯れたらしい。
サフィーヤはアヴィリス教国の出身だ。
北に隣国のユグドラシルがある。
信仰しているのは太陽神で、ユグドラシルで信仰されているというトゥリー教なんて誰も信じていない。
アヴィリス教国にはとても大きな河川がある。そこに大きな樹が沢山生えている。
正直、樹を神に見立てることに実感すら湧いていない。
隣の国の大きな樹が枯れ始めたことなんて大したニュースでもない。
しかし小さいニュースでもない。
樹に出来たというダンジョンは自分の実力を高める絶好の機会だ。
アヴィリス教国にはドワーフや獣人も多い。
強靭な彼らは絆創膏を貼ったくらいでなんでも治ってしまう。
アヴィリスは折角医術を学んだく自分の実力を発揮する機会があまり多くない。
「やっぱり軍医になるのが一番いいわね。」
隣国ユグドラシルでは大きな樹は信仰の対象であり、ぽっと出の異国人が誰の紹介もなく入れる場所ではないのだ。
でも軍医になれば話は別。
「『セカイジュ』のために奮闘します。って言えば入れてくれるかしら」
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一瞬だけ懐かしい匂いが僕の横かすめた
これはいつだったっけ?知らない
少年はそうやって大人になる
大事な言葉だけ 忘れないようにしながら
悲しかったり 傷つけたり
ずっとこんなことばかりかな
それでも歌った 愛だって知った
諦め悪いけど 光を目指すよ
聴いてほしい声が ほらこんなにある
一小節じゃ 三分間とかじゃ 伝えられない
だから一緒に来てほしいんだよ
響けこの想いが ああ本当のまま
褪せない様に 消えない様に 願うよ
せめてキミに せめてキミに
#BelieveInOurselves #LiSA #たるきのこ
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