第2章 16話
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第2章 16話
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それぞれが各々の目的のためにその場を去った。そこには警察官が2人残されただけ……だけ…?
「……あ〜!!ありがとう氷利〜!!すごい助かった!!私1人だったらどうしようかと思ったよ……」
「本当に気をつけてくれよ?何とか誤魔化せられたからよかったが……」
「びっくりしたもん……えっ私ってそんな気づかれやすい…?」
「……多分、あの悪魔の勘が鋭かったんだろうな。とにかく、仕事が終わったら絶対来るって言われたんだろ?何かしら言いくるめの術でも考えといたらどうだ?」
「そうだね……考えとこ……。
…よし、とりあえず戻ろう…って氷利…?そっちの道違うよ?そっちはあの黒猫の……あ、もしかして迷った?も〜氷利はおっちょこちょいだな〜!私が案内してあげる!」
「違う。」
「……え?」
「……俺ら吸血鬼にとって、吸血は大切な食事なんだろ?なら逃すわけにはいかない。」
「…なるほどね。じゃあここでお別れになっちゃうのかな?」
「いつかまた会えるだろ。お前が捕まらない限りはな。」
「大丈夫だって!……じゃ、頑張ってね。」
「あぁ。」
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