廃村の話 - Ⅳ
DE FACTO-WONDERLAND
廃村の話 - Ⅳ
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DE FACTO-WONDERLAND
デ フ ァ ク ト ワ ン ダ ー ラ ン ド
八尺様 - Ⅳ
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思わずピタリと身体を止めた2人の寮長。
レオナ「おーおー、次は俺ら寮長に目をつけたってか?お目が高いぜ」
ヴィル「ハ。耳障りな声」
少し先にいるジャックは振り返り、2人に声を掛けた。
ジャック「ッ、結界は目の前だ、走りゃ何とかなる!!」
レオナ「無理だ。」
ヴィル「アンタだけ走るのよ。」
ジャック「なんでッ、」
レオナ「もう、殺られちまってるからな。」
あぁ、身体から血が零れ流れてゆく。
その感覚が分かってしまうのが憎いように、レオナは表情を歪める。
グ、と、ナイフをさらに深く差し込まれる感覚は知りたくもなかった。…などと考える時間は無いようだ。
ヴィル「今の狙いはアタシ達。幸いにもアンタには目をつけてないみたい。ほら、早くとっとと走るのよジャック。」
ジャック「でも」
レオナ「ジャック、これは!」
レオナ・ヴィル「「命令だ(よ)!!」」
ジャック「………ッス!また後で!!」
血が、足りない。
意識が、朦朧とする中で、二人の耳を満たすように不快な声が注がれる。
『おじたん、もっと遊ぼ?』
『ヴィーくん、僕とお話しよう?』
『『あはハハはハハははは!!!』』
ジャック「ッハ…ぁ、は、ハァッ、」
普通の、いつも通りの朝なのに胸騒ぎが止まらない。
───────制服に着替えもせず、部屋着のまま飛び出した。真っ先に確認できる寮長の部屋へ。そこに居たのは、」
『ぽぽぽ ぽ ぽ ぽぽぽ』
ジャック「っ寮長ッッッ!!!………あれ………」
先程と…同じ景色。ベッドで目を覚ます感覚が二度目。つまり、今のは……そして、今度こそ…?
3年生の4人が己を覗き込むようにベッドサイドに佇んでいることに気づき、思考をそっちのけにようやっと我に返る。
ヴィル「やっと目を覚ましたわね」
ルーク「おはようムシュー・タフガイ!」
リリア「クフフ、可愛い寝起きじゃのぉ」
レオナ「ふん、随分と熱烈な寝言だな」
…夢、だったのか?
現実だったのか?
いや、わからなくても、もうどうでもいい。
皆が、生きていて、そこに居る。
それだけで、
ジャック「よか……った………良かった………」
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【CAST】
レオナ・キングスカラー(CV:翠琴)
ジャック・ハウル(CV:粧子)
ヴィル・シェーンハイト(CV:棚ぼた。)
ルーク・ハント(CV:yu-zen)
リリア・ヴァンルージュ(CV:星桜)
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