廃村の話 - Ⅱ
DE FACTO-WONDERLAND
廃村の話 - Ⅱ
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デ フ ァ ク ト ワ ン ダ ー ラ ン ド
八尺様 - Ⅱ
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いつの間に回り込まれていたのだろうか。
後ろからあの特徴的な不気味な声がすぐ側で聞こえた。
逃げなければ、逃げなければ。
本能がそう叫んだ。
ジャック「くそ、また来やがった!!」
ルーク「Oh la la!彼女の探究心の強さは実に素晴らしいね!」
リリア「お主ら、絶対に目を合わせてはならんぞ!」
『ぽぽ、ぽぽぽぽ』
あれから30分が経っただろうか。
背が不気味なほどに高い白いワンピースの女は、未だ奇声を発して追いかけて来る。
リリア(皆の持久力が落ちてきておるな。一度休まねば共倒れするだろう。……クフフ、ここは人肌脱ぐとするかの。)
リリア「お主らよ、振り向かずに聞くのじゃ。ワシは野暮用を思い出したのでさっきの草むらに引き返す故、走り続けろ。そして、少し民家で休むといい。」
ジャック「はぁ!?そんなこと────」
ヴィル「分かったわリリア。アタシ達はあの遠くにある、赤い瓦の家にいるから必ず来るのよ。」
リリア「クフフ、任されよ。」
速度を落とし、ゆっくりと息を整えながらその場に停止するリリアとは逆にどんどんと奥へ駆けていく他の生徒。
『ぽ ぽ ぽ、ぽぽぽ』
さて、と言わんばかりに威勢よく振り返り…そして、自分より遥かに背の高い怪異の顔を、ジックリと見上げる。
リリア「ほぉ、お主はそんな顔をしていたのか………これはマレウスにいい土産話になりそ」
ガラガラ
リリア「戻ったぞ。」
足音が聞こえていたジャックが真っ先に迎えに行く。
ジャック「リリア先輩!良かった、ご無事…で…リリア先輩?」
俯いている。背が高く、傍へと近づいているジャックには、その顔は見えない。
ルーク「どうしたんだいジャックく、ッ、ジャック君!“ソレ”はリリア君じゃない!」
ジャック「え、」
狩人には、見えてしまったようだが。
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【CAST】
レオナ・キングスカラー(CV:翠琴)
ジャック・ハウル(CV:粧子)
ヴィル・シェーンハイト(CV:棚ぼた。)
ルーク・ハント(CV:yu-zen)
リリア・ヴァンルージュ(CV:星桜)
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