廃屋の話-Ⅲ
DE FACTO-WONDERLAND
廃屋の話-Ⅲ
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DE FACTO-WONDERLAND
デ フ ァ ク ト ワ ン ダ ー ラ ン ド
呪いの黒電話 - Ⅲ
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カリム「電話の、音…?」
間違いがない。この世界では耳に馴染まない音ではあるが、ゆえによりいっそう不気味に鳴り響くその音。気のせいか、部屋の空気がジットリと重くなる。
ケイト「ちょっと待ってよ…え?これ、監督生ちゃんから聞いた話に出てきた電話の音…?」
セベク「?シルバー、おい待て!どこに行く!」
カリム「シルバー?」
ケイト「ちょ、シルバー君、いつの間にカナヅチ持って」
ケイト(さっきの赤い御札が貼られてる!?)
──────シルバーは迷いもなく、電話がなっているであろう小さな部屋へと吸い込まれて行く。そして、最も音が響く壁へ一直線に進んだ。
カリム「シルバー、なぁ!!ッ、ダメだ、壁が壊される!!」
無心で壁をカナヅチで殴りつづけるシルバー。ヒビが入り、崩れる壁。そして…壁の奥から、黒電話が姿を現す。
セベク「やはり監督生の話の通りか!?あの電話が」
───────カナヅチを投げ捨てたシルバーは、壊れた壁の奥に潜む、赤い札が貼られた禍々しい黒電話に手を伸ばした。
ケイト「ダメだってシルバー君!!セベクちゃん、カリムくん一緒に抑えて!!」
カリム「シルバー、落ち着けって!シルバー!!」
セベク「いい加減、目を覚ませシルバー!若様に使える者として恥ずかしくないのかッ!!」
その指先が受話器に触れる直前、ピタリ、とシルバーが制止した。濁っていた瞳が嘘だったかのように澄み、そのままこちらへ視線を向ける。
シルバー「…。俺は」
ケイト(よかった、シルバーくんが元に戻った…!電話も鳴りやんで、)
ジ。
ジリリリリリ。ジリリリリリ。
ケイト「っち、また…!え!?カリムくん!?」
セベク「カリム先輩!?カナヅチを持って何をするんです!?」
ケイト「カリムくん!!!!」
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【CAST】
ケイト・ダイヤモンド(CV:R!co√)
カリム・アルアジーム(CV:あんずのき)
シルバー(CV:出)
セベク・ジグボルト(CV:棚ぼた。)[代理]
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