第零章 -予兆-
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第零章 -予兆-
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19××年 8月 25日(日)
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もう何も、感じない。
もう何も…怖くない。
"ゆらゆら くらり"
なんだろう。ずっと、何年も。
夢を見ていたんだと、思う。
そう、どこまでも穏やかで…
どこか懐かしい、そんな 夢。
"くらくら ゆらり"
たぶんもうすぐ…、朝が来る。
私の知らない世界が、白々しく訪れる。
「約束、したんだ」
ずっと、あんたを守ってあげるって。
「仲良く、なりたかった」
それでも、あなたを知ってみたいと思った。
「どうか、自由に生きていて」
もっと、君の心に寄り添いたかった。
"ゆらゆら くらり"
「愛月!」
…ただ1つ、心残りがあるとすれば。
私を呼ぶあの真っ直ぐな声が、
ずっと頭を離れなくて。なんでかな。
ふあっと香る優しい潮風が頬を掠め、
思わず目を細める。
「……っ、」
黄金色に輝く命の花々に身を預け、
静かに、ただ静かに瞼を落す。
ありがとう
どうか、幸せで。
何か一つ願いが叶うのなら、
ずっとこの先も、忘れていて。
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Writer:00
Illust:03
Music:神匿/佐々木李子(Vo.00)
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#yume_diary
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- Erika🦋初めまして! aruさんのリポから来ました😊 美しすぎる歌声がとても綺麗でした✨ 憧れます☺️