刀女四話
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刀女四話
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【第四話】
朔弥「早く逃げて!」
エキストラ2「う、うん!」
その場から逃げる子供。赤く弱く光っているように見える刀を使う朔弥にわずかに驚いた様子を見せる氷龍がそこに近づく。
氷龍「貴様は……、そんなことがありえるのか。いや、どちらにせよ障害になりえるものは排除する。」
長部「お嬢ちゃん!」
朔弥「なっ!?」
驚きながら氷龍の爪(武器)を受け止める朔弥。
SE(斬りあいの音)
それをしっかり見つめている天河。
SE(腕を斬られる)
朔弥「くっ!」
氷龍「見誤ったか、その刀を扱う者にしてはまったくもって論外だ。さ、その刀を寄越せ。大人しく従えば退いてやる。」
じりじりと近づく氷龍。
SE(走る音)(刀の音)
長部が助太刀に向かうも刀を構えたところで氷龍に片手の爪を向けられ制される。
長部「……っ!」
氷龍「して、どうする?」
朔弥「渡すわけにはいかない。」
力強くそういうと一瞬刀が強く光った気がする。朔弥自身への変化がないと思われたが素早い動きで懐に入り込み寸でのところで止まりつつ刀を向けている。
朔弥「勝負あったようですよ。」
氷龍の心の声「何が起こった。今の一瞬で眼前(がんぜん)まで迫るなんて。」
氷龍「……、つまらない。こんな戦い、こちらから願い下げだ。」
すっと距離を取り牽制しながら去る氷龍、それに従って下っ端たちも撤退。
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